本日で「蜘蛛の糸」の衣裳記録は終わりです。
最後は、ラストシーン近くで着た色々な衣裳をご紹介します。
【亡者たち/林・山口・疋田】



ラストシーンで亡者になり果てた皆さん。ボロボロの包帯が追加されています。
駒ちゃん作。夏に友美が作ったものを見ながら試行錯誤して作ってくれたみたい。髑髏姫のやつは血で汚しをつけてしまったので、地獄はベージュで統一したかった衣裳班は血なしバージョンを作るしかなかった。どこまで自分たちの首を絞めるのか。でも、こういう色へのこだわりが大事…?
パッチンで止まるので、一瞬で装着可能。

ラーメン屋と言われていた緑川。

野戦看護師…?

誉人だけ、なんか海賊みたくなっちゃうの、なんで??怪我もスタイリッシュ藤井。

照明が入るとこんな感じ。オレンジが映えていいね。
人生で買ってよかったものの中で5本の指に入る波マシーン。来年はまた新しい照明が欲しいな。
今欲しいのはスパークラーってやつ。水戸で使える劇場があるのかは不明。
【紅子(地獄)/織笠 裕美】

地獄でタクシーに乗る紅子。1分のラストシーンのための衣裳。
「ジョージくんとひかり先生のダンス」で、ラストシーンに使う予定だったワンピース。案外スカートが広がらず踊りにくいのでボツになったのが残っていた。
地獄のメンツと一緒でツギハギがいっぱい。
紅子は殺人と不貞で地獄に堕とされたので罪は重いんだけど、汚しがそんなにかかっていないあたり、最終的には何かしらのんの様の恩恵があったのかもしれない。

紅子は本編の中で「バリカンで頭を散切りにされた」とあったんですけど、さすがにラストシーンで散切り頭で出るわけにはいかないので、元の髪型。
「手入れされた髪」「紅子の髪が好きだった」「紅子の髪がシートに挟まるんじゃないかが心配で、何度も頭を撫でた」と、紅子の髪の毛に関するキーワードがいくつか出ていたので、作家の女性の髪の毛に対する癖みたいなものを感じ取れる芝居でした。

約5キロだと思われるペキニーズのタローが入ったペットキャリーケースを片手で軽々と持ち運べる紅子。勝てたんちゃう、夫と義母に。

照明が入るとこんな感じ。表情がギリ見えない感じで、美しい照明ですね。
この照明、どうやってんだろ…?全体青+上手フォロー?にしては、青がフォローに溶けずに残ってるし…。最近本当に照明班の仕事が丁寧&細かすぎて分からない。
【緑川(狂)/林 信希】

ちぐが卒業コンサートの時に着た衣裳を盗み出した緑川。
そして自分で着るという所業。
最初は小道具扱いだったから着る予定はなかったと思うんだけど、「ワイはちぐになりたかったのか?」というセリフから、着用することに。

いつかジャグライブで使えるかなと思っていたワンピースが緑だったので使用。
新鮮!葉緑体!っぽく、葉っぱのモチーフが縫われています。
誤算だったのはポケットがなくて、ナイフを仕込める場所がなかったこと。急遽スカートの下のドロワーズにポケットを作り、そこに仕込むことに。
ってことは、緑川はワンピースだけでなく、ちぐの下着も盗んでたってこと…?

胸には「CHIGU」の名前いり。
緑川のラストシーンのセリフは、役者の自分も舞台上で言ってみたい熱がありました。


照明が入るとこんな感じ。狂!!
これで「蜘蛛の糸」の衣裳記録は終わりです。
昨年の「リコと暴虐王のワルツ」の衣裳記録は⑤で終わっていたので、そう考えると秋公演にしては衣裳の数がめちゃくちゃ多かったです。
衣裳班、衣裳を手伝ってくださった皆様、大変お疲れ様でございました。
明日は最近の話をしつつ、今年中に「蜘蛛の糸」の振り返りをしてしまいたいと思います。
また見てね。
YOUTUBEでは色んな動画が見れます。あのNGシーンのやつ、恥ずかしいねぇ。
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