本番も間近に迫り、衣裳も揃ってきました。
今回、衣裳を手掛けたのはキミトジャグジーの衣裳チーム!
キャストの女性陣の皆さんにもたくさんご協力いただきました。
そのおかげで今回のお芝居も、自信作がいっぱい!
キミジャグの衣裳の進め方としては
①お手頃な布を購入する
※これは鉄則。デザイン画を描いてから布を選ぶなんて、お金持ちの劇団だけがやればいい。演出から全体のイメージの色を聞き、舞台監督から装置の色を聞き、そのうえで数が揃っているお手頃価格の布を買う。オススメはサンキ。2m400円くらいの布が大量にある。ひたすらでかい布が欲しい時はカーテン売り場へ。布より安い場合がある。価格破壊。
②キャスト一人にどれくらい布を使えるか計算する
※すでに使える布の総量は①で決まってるので、一人20センチしか使えないとかザラ。この時点で、「これで何が縫えるっていうんだよ」とケンカをする。
③ラボの衣裳箱をひっくりかえし、使えそうな服をピックアップ
※ゼロから作るのはすごいし偉いけど、もともとあるお洋服を手直ししたほうが作業も効率化できるから絶対いい。ただ、芝居の内容がファンタジーだとゼロから作ることのほうが圧倒的に多い。完成系が分からないまま手を動かす日々が続くので胃に悪い。でも、仕上がった喜びはひとしお。
④衣裳の方向性を決める
※多分これが最初にやる作業だと思う。でもよそはよそ、うちはうち。予算厳守。そのなかで最大限工夫して縫う。もう意地。
⑤ようやく作業開始
※衣裳班はそれぞれ得意分野があるので(同じものを何個も作るのが好き・ミシンで縫うのが得意など)分担しつつ作業する。作業内容の確認の連絡をしただけなのに、1時間LINEでくだらない話をしてしまって自己嫌悪したりする。ひたすら手を動かす。絶対に手を抜かない方がいい。本番中衣裳が裂けた経験がよみがえる。未来の自分を救うのは今の自分だと言い聞かせる。
⑥試着・手直し
※一番時間がかかるのはここ。サイズを調べて縫ったのに、試着してもらうと大きかったり小さかったりするのは何でなの?痩せた?あと、早着替えあるって早く言えし。ボタンのとこ全部ファスナーに縫い直さなきゃいけないし。
こんな感じです。
まったくためにならない情報ですが、衣裳班が日々研究しつつ作業をしているということは、役者の皆さんも知っておいていただきたい。
そして出来上がった衣裳は、もう我が子。
早くお披露目したい。
我慢ができないので、演出の許可をもらったうえで少しだけご紹介します。
本番は、衣裳を着こなすキャストにもご注目ください!
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