夜中に大喧嘩をしているところをルカ様に見つかってしまいました。これは怒られる。
と思いきやルカ様は、平手で叩いてきたビオラに拳で殴り返したリコを粛々と諭す。怒っているわけではなく、やられたら倍にしてやり返すと、いずれ自分のようになってしまうということを言いたいみたい。
「やられたらやり返すべきか否か」という問題は「ケンと夢の箱」でも語られていましたが、18年前から三池台本では取り上げられていたんだね。
三池さんは「復讐は何も生まないっていう人は、よほど育ちがいいか、想像力が足りていないと思う」って言っていたことがあるけれど、彼の根底にある課題のようなものなのかな。人生かけて、答えを出してほしいね。
難しい話だと聞き流していたリコも、だんだんとルカ様の話に耳を傾ける。自分のした過ちや「もっとこうすれば良かった」と思うことをひとつひとつ語るルカ様。
台本上、まるまる1ページの長台詞のようなものだったから大変だったと思います。言葉も難しいし、ただ言うだけにならないよう変化をつけないといけないし。
そんなルカ様に、「あなたはそんな人じゃなかった、公会堂に飾られている肖像画のほうが素敵」と言うリコ。
リコの指輪、言動。ルカ様は突然、リコの服に顔を埋める。
狭い部屋の中、逃げ出すことも出来ず。
突然リコは、自分の指輪を口に含むという謎行動をとる。それを必死に止めるルカ様。
前のシーンでルカ様に羽交い絞めにされているところは、ぐいぐいひっぱられているように見えてお互い力を入れていないのですが、このシーンは何故かお互い本気だった。なんだろ…。劇怖の時のトラウマ…?やらなきゃやられる精神…?
「劇団であった怖い話」の織笠トラウマ回の記事はこちら↓「(痛いです)」が「おっ、今日は芝居、のってんなぁ」と思われる悲劇。
ドラ姐さんが戻って来る。ヤバイ絵面に慌てふためく姐さん。リコは「何もなかった」とルカ様を部屋に押し込む。
ドラ姐さんは復讐をやめ、旦那の残してくれた指輪とともに生きていく覚悟をしたみたい。
ひとりになったドラ姐さん。見えない誰かとダンスを踊る。亡くなった旦那さんなのか、それともドラ姐さんの妄想なのか。
ここ、ロマンチックですね。照明の名前も「ロマンチック照明」だったんですけど、のえが真面目な顔で「ロマンチック照明になるタイミングなんですけど…」って言ってるのを見て、かわいいかよって、ずっと思っていました。
翌朝。
ビオラはリコにぶん殴られたせいで、顔に湿布を貼っての出勤。
これね~!湿布の色、白にすればよかった。照明と美都子さん肌の色が相まって、あんまり湿布が見えなかった。反省点。
これにはラウルもびっくり。
ラウルは昨夜リコとビオラがつかみ合いの喧嘩をしたと知り、「リコの顔に傷をつけていないか」を問い詰める。
ルカ様は、それほどひどいひっかき傷じゃなかったから、自分で確かめればいいとラウルに言う。
そこに、ブチ切れリコ登場。昨日のサンドイッチに、きゅうりしか挟まっていなかったことにガチで怒っている。
ラウル、すかさずリコの顔を確認。ここで顔を潰さないあたり、誉人くんは紳士ですね。潰しても面白いシーンだけど、ラウルは騎士だからね。
昨日つかみ合いの喧嘩をしたというのに、2人はもう仲直りしたみたい。ルカ様、会話に入れてもらいたいけれど勇気が出ないの図。
ルカ様、勇気を出して形だけでも会話に入ってみるの図。
和気あいあいとした雰囲気の中、ドラがラウルに忠告をする。
リコに蝋燭の番をさせるのは、やめたほうがいい。何かあってからでは遅いと。
ドラ姐さんの優しさですね。いつもヘラヘラしているリコが、何かの間違いで王族の権威争いに巻き込まれることがないように。
しかし当のリコは、絶対に蝋燭の番がしたいと言う。
おや…?リコの様子が…?
ルカ様の処刑まであと2日まで来ました。
明日はいよいよ処刑前夜とタイトル回収です。また見てね。