kimitojacuzzi Anniversary

水戸を中心に活動するキミトジャグジーの記念ブログ

おもいで⑬ 「劇団であった怖い話」

「劇団であった怖い話」振り返りも終盤です。
そういえば、今年は色んなところで忘年会が開催されているね。みんなもいいお酒を飲もうね。

さて、ぐっさんと友ちゃんが相打ち(?)しました。男性陣ドン引き、おりかさ爆笑。絵面がやばい。

とにかくこれ以上被害を拡大させないために、おりかさを殺さなければいけないと焦るだいすけ。
でもたかひとにとっては恋人なわけで、簡単にはいどうぞと差し出すわけにもいかない。たかひとはたかひとで、このおりかさは自分の恋人のおりかさではないと気付いているけど、情がね。情があるからね。

おりかさもたかひとに助けを求める。思い出して、一緒に食べたドーナツを砂糖でまぶしたやつ…。クッキーを砂糖でまぶしたやつ…。バターを砂糖でまぶしたやつ…。

たかひとはおりかさを守り、だいすけのナイフの餌食に。
死因はチョーカー部分。揉み合った時、ナイフが首をかすめてしまう。
たかひとは最後まで「俺がだいすけを説得するから」と、どっちも悪者にせず死んでく。最近のたかひと、いい役多くない!?

檻のような舞台の上に、ふたりきり。
やることをやらないと自分たちもお客さんも、ここから出られない。ここでいう「やらなければいけないこと」は、死ぬか、殺すか、謎を解き明かすか、とにかく演劇として幕をおろすだけの価値があることをやらなければいけないということ。演劇の残酷な面ですね。
ここではじめてだいすけが自分の思いを吐露する。
おりかさを殺すのはおりかさのため。自分じゃないやつに体を乗っ取られるのは屈辱だと思う。それに、もしも立場が違ったら、おりかさは自分を殺すと思う。
これはあれですね、同じ釜の飯を18年食べてないと出てこない台詞。KIZUNA。恋愛感情とか、もうそんなちっぽけなもんじゃねえんだ。ぼくたちのKIZUNAってのは。

偽おりかさのスキをついて、ついに決着がつくかと思ったら…。
だいすけを「だいちゃん」と呼ぶ声。この呼び名で自分を呼ぶのは…。
一瞬ナイフを振り下ろす手が止まりますが、だいすけは泣きながらナイフを振り下ろす。かわいそうだねぇ。

絵面がやばいな。
これはト書きで「織笠、できるだけ無様に死んでいく」と書いてあったので、もう悲鳴ともぐじゃぐじゃ。稽古中ぐっさんが「かわいそうかわいそう…」とずっと言っていました。これって普通の芝居だったら全然アレだけど、自分役っていうのでくるものがありましたね。
一回本番中にだいすけの拳がちょうどブローチ部分に当たっちゃって(ちょっと痛いので刺す場所を変えてください)って言う意味で暴れ方を変えたんですけど、だいすけは(おっ、今日は乗って芝居してるなぁ)と思ったらしく、余計グリグリされてひどい目にあったシーン。あんにゃろう。
「俺が解放してあげるから」「介抱?介抱するから一回怪我させてるの?」って台詞があるんですけど、本物のおりかさアホすぎん?

遂に息絶えた、怪異の元凶・おりかさ。
多分だいすけの手には返り血がべったりついてる。だから、赤のグローブ。
オペ室の2人はだいすけが何をしようとしているのかすべて知っていて、一緒に罪をかぶる覚悟をしていた。

でっかく言えば仲間の尊厳を守るためにその命を奪ったというシーンなんですけど、今までもそんなシーンたくさんやってきたと思うんですけど、何度も言うけど「自分役」っていうのがね。
「おい、ちゃんと死ねたか…?」っていうだいすけの台詞も切ないね。

しかし、次の瞬間、どこかから声が響く。
「看板女優がそんな無様な死に方をするわけないだろう。もう一度やり直そう」
これは、この芝居の幕があいた時にも聞いた声。役者を使って実験を繰り返す男。この声の主は誰??

次回、「三池編」はじまります。あっ、答え言っちゃった。