kimitojacuzzi Anniversary

水戸を中心に活動するキミトジャグジーの記念ブログ

おもいで④「かけていく女・中編」

本日も「かけていく女」の振り返りです。
今日は阿部さんの元・文学少女の妄想力が爆発します。

近くまで来たので東雲先生の顔を見に来た阿部さん。今日のお土産は芋羊羹。

前回の小説を、再び熱く語る阿部さん。ヒロインが、人生の最後に見るのは主人公の笑顔がいいと、自らの目をハサミで突いたらしい。だから東雲先生、どんな小説書いてるの?
「まさかの大団円からの闇落ち」という台詞がありますが、これがラストにもかかってきますね。

しかし東雲先生は、自分の小説の感想よりもお土産の芋羊羹のほうが気になるらしい。
そっけない東雲先生が一瞬ニコッとするのにキュンと来ます。

寧々子が、書きあがった原稿を持ってやってくる。その目には眼帯が…。

阿部さんも一緒に芋羊羹を食べて行かないかという東雲先生。しかし、寧々子の眼帯が気になり、阿部さんはせっかくの申し出を断ってしまう。

その時、お湯が沸いた音がして、火を止めに行こうとした先生と寧々子がぶつかってしまう。
あんまり眼帯で舞台に立ったことがないけれど、こわいもんですね。肩だけぶつかろうとしたら感覚ミスって東雲先生に体当たりしてしまった時があった。パネルにもぶつかりそうになったし、眼帯の細工は必要だなと思いました。
普段は穴を開けたりするけど、短いシーンだったし大丈夫かなと思ってしまった。よくないね。

意味深に目を逸らす二人。阿部さんの「私が火を止めてきましょうか!」も面白かったですね。靴を脱ぐ速度が速いのなんの。

目は、食器棚を開けっぱなしにしてしまい、ゴツンとぶつけてしまったらしい。後から聞いたら、「ゴツンと」という台詞を、何回か「ガツンと」と言っていたらしいね。恥ずかしい。自分のおっちょこちょいさを笑う寧々子。そして…。

先生の好きなものに詳しい阿部さんに絡む。

阿部さんは思わず、「ここに来る前は何をしていたのか」と聞く。寧々子は東雲先生の家に来る前は、油まみれ・汗まみれの生活を送っていたらしい。

ますます謎が深まる寧々子。「油まみれの汗まみれって、何ーーーー!?」という叫びは鞄の中にしまう阿部さん。

すぐ蓋をしめる様子も、天才でしたね。やみくもに台詞を喋っているわけじゃなくて、次の台詞を喋るのに一拍置いたり、敢えて深呼吸を入れてみたり。
お客さんの笑い待ちもあるけど、演技全体に細かい緩急をつけている。全部本能でやっているからすごいと思います。
阿部さんは考える。寧々子は東雲先生に金で買われた女で、作品のためにその身を捧げているのではないかと。
指に、目。小説の中でヒロインが負傷したところを、寧々子も負傷している。小説が書かれていくごとに、彼女も欠けていく。

ここからは元・文学少女の阿部さんの妄想シーンとなります。東雲祥太郎に拷問されている寧々子。小説にリアリティを求めた男の暴走。
そういえば、PFのキョンがC2さんに書き下ろした「あやかしかたりて」でも「レアリテ」という言葉が使われていましたが、なんかあるんですかね。作家さんがC2さんに書き下ろす脚本のイメージが。

寧々子は痛めつけられながらも、「作家に愛されるって、こういうことなんじゃないかと思う」と呟く。

自分が死んでも作品は残り続ける。自分の痛みや苦しみが作品を素晴らしくするなら、それはとても幸せなことなんじゃないかと、うっとりとした表情で語る寧々子。
完全に余談なんですが、なんの気なしに三池さんに、「最近、どんな女優さんが好きなのですか」と質問したら、乃木坂の梅澤美波さんと返ってきました。舞台で素晴らしい輝きを放っていたそう。そういえばこの人、昔から高身長の女性が好きだったな…。
私は太田夢莉さんに夢中です。今更ながらヒプステでの演技、最強じゃなかった??

話はそれましたが、先生に愛されなかった阿部さんに対し、「かわいそうな人」と告げる寧々子。眼帯だと目をカッと開けているか分からなかったのですが、ちゃんと開眼しててよかった。
これは想像上の寧々子なので、阿部さんの被害妄想ではあるのですが、何度となく台詞で出て来る「二人三脚」の片方になれなかったという思いがこの寧々子を産みだしたのかもしれないね。

寧々子は東雲先生のそばにいるのに、本を読まない。一番近くにいるのに、何故先生の小説を読まないのかと問いかける阿部さん。
「読みません、どうせ私のことしか書いてないのでしょ?」と答える寧々子。
作家に愛されるとは、自分自身が作品になるということなのでしょうか。

阿部さんが愛した東雲祥太郎の作品を全然愛していないのに、その作家には愛されている寧々子。実際の山口さんだったら寧々子にワンパンかましていると思いますが、阿部さんは大人なので(自分の妄想だし)ぐっと我慢。
阿部さんが現実に引き戻されたところで、また明日!


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