本日も「虚舟」衣裳のご紹介です。
ついに名前を手に入れた箱を持った娘。命名、くくり。
初めてくくりが喋り出すシーンは「くくり爆誕シーン」と勝手に呼んでいたんですが思ったより浸透してしまい、オペさんたちも「くくり爆誕シーンなんですけど…」って話していて、迂闊に名づけるもんじゃないなと思いました。
【くくり/織笠裕美】
乱道お手製のお洋服。今までの本公演のなかで一番涼しく、動きやすかった。どれだけ動きやすかったのかというと。
このくらい低姿勢になれるくらい動きやすかった。
ヒールじゃなかったのも良かった。もう戻れんね。
羽織とパンツは乱道と同じものですね。この生地、乱道の家にめっちゃあるのかな。インナーはパンツとセットアップのもの。乱道の襟巻と同じ色の生地が腰回りにあるんだけどあんまり目立たなかったから、もっと前面に持ってきてもよかったかも。
くくりのトレードマークは首にかけてある人形ポーチです。端材で作ったけど、いい差し色になってくれました。
二人そろうとこんな感じ。PF又吉に言わせると「深夜のドンキにいそう」。こんなに朗らかなのに!?
これは箱をとられてめちゃくちゃ機嫌が悪いくくり。
羽織の右手側に、乱道と同じ梅の刺繍があります。乱道の裁縫技術、すごいな!
【じいちゃん/林信希】
乱道のじいちゃん。熱い男。
乱道が最初に箱を持った娘に着せた羽織はじいちゃんのもの。
大津波のあと、浜に流れ着いたじいちゃんの羽織を形見としてとっておいたのかな。
この衣裳は、あれです。
「莫迦トヨと神様」のユヅルのものをリメイク。
飾り布をとったら思いのほかボロボロになってしまった。貧乏設定で良かった。
ちゃんと草履もボロボロの下駄に履き替えてますね、偉い。
あんまり顔を見せたくなかったのでほっかむりを作ったわけですが、のぶりんだもの。舞台写真を確認しないとなんとも言えないけれど、めちゃくちゃ顔を主張してませんでしたか?
舞台上でじいちゃんは生きているうちにくくりと出会うことはなかったけれど、3人揃うとこんな感じ。感動的な家族写真。派手だな、乱道一家。
箱を持った娘が名前をもらい、人間たちに囲まれながら成長する。衣裳の色味をガラッと変えたかったので、青→赤を選んでよかったのではないでしょうか。
明日はみんな大好き、物部家。
また遊びに来てね。