kimitojacuzzi Anniversary

水戸を中心に活動するキミトジャグジーの記念ブログ

衣裳記録5 -天源・妾の娘たち・物部家-

本日はみんな大好き物部家の皆さんのお衣裳です。
物部家のシーンは絶対何かしら事件が起こるので「笑ってはいけない物部家」と言われていました。

【物部天源/林信希】

天獄のお父さん。浜婆の元カレ。実際のところ何歳なのかは明言されていませんでしたが、天獄は彼が90歳の時のお子さん。元気なおじいちゃんでしたね。

息子さんと同じお着物と獣のマスク。
首元の数珠はこのお話のキーアイテム。これは小道具班の作品。
紫の手袋もいい感じですね。羽織は肩にかかっているのですが、のぶりんがどんな動きをしても絶対に落ちない仕様。ガチガチに縫いつけてあります。

【数多(あまた)/鈴木千慧】

お芝居中名前は出てきませんでしたが、台本上は「あまた」という名前でした。
天源さんのお妾さん。脚本担当から「物部家はひとめで変態の集まりだと分かる感じ」と言われていたので、衣裳班が考える変態性が詰め込んであります。
結果、パーツが多くて早着換えがすごく大変だった。なにかひとつでも間違うと終わり。

白のウィッグ、黒の着物にスカート、大きなリボンの帯。ネコミミとレースのマスク。黒い足袋もはくから、着替えが終わって1秒も待機することなく出番だったり。
お着物は古着で300円。大変だったのは、スカート部分の生地と着物の生地の相性が悪くてミシンだとうまく噛み合わなかったので全部手縫いで仕上げたところですね。

これが最初のイメージ図。衣裳会議の様子はこちらのブログで読めます。

kimitojacuzzi.hatenablog.com

背中も大きく開けて、妖しげな雰囲気の猫娘
このあと出て来る女郎屋のシーンのほうが色っぽくなってもよかったのに、物部家のシーンの方が妙に艶っぽかった。

【那由多(なゆた)/織笠裕美】

こちらは「なゆた」という名前。パーツは全部あまたと同じです。襟の内側に毒の丸薬をいれる小さなポケットがあります。
着替えの時間はないけれど、押し倒されたりするからウィッグはピンで固定しておきたい。舞台裏を移動しながらのウィッグ固定。この着替えは本当に怖かった。

レースの仮面。海外製だから鼻の部分がすごく高くて、自分の鼻の低さに笑いました。
今見るとウィッグが白くてカチューシャ部分が目立つから、ネコミミはウィッグに縫いつけちゃってもよかったなと思いました。次回への反省。
着物の袖部分はあまり布でフリルっぽく。

あまたとなゆたが揃うとこんな感じ。スカートに異素材の布を使っているのが分かりますかね。
異素材は手軽に舞台衣裳っぽくなるんだけど、細かいプリーツ加工の生地ははじめて扱ったので難しかったです。

かいがいしく旦那様のお世話をするあまた。旦那様の着物の裏地の色がきれいなので、どうしても見せたいらしい。

乱道のお衣裳を整えるあまたとなゆた。こういうのも撮っておいてくれるから、のえの写真は面白いです。

【下郎/山口里美】

登場時間10秒。仕事:天獄さんの履物を片付ける&旦那様をお布団へ運ぶ。
この写真を見た時、「???」となりました。なゆたの仮面で視界が悪くて、下郎の全貌を初めて見た。こういう謎キャラがキミジャグっぽくていいね!

ネコミミ…?

明日はハラヤドリの漁師たちをご紹介します。
また来てね。