そろそろコタツの季節ですね。ラボも夜作業が寒くなってきたから、灯油を買わないとなぁと思っております。世界一嫌いな作業ですね、灯油のお使い。
さて、火炙りの日取りが決まったため、ハナをリトルウェッジから逃がそうとするクダン。でもハナは自分が火炙りにならないと皆に迷惑がかかると言う。
このクダンの話の聞き方、かわいいですね。人類最強の男も、デレるとこうなる。
このベッドはリトルウェッジの初演版の時に購入して捨て方が分からずにずっとラボにあるベッド。だからラボに来たら、みんないつでも仮眠できるよ。今のところ、ラボに泊まりたいって人がいないけど。
ベッド本体は使わないけど、マットレスの部分は他の芝居で高いところから飛び降りたりする時にクッションとして使ってます。
ビッコも来て説得をするけど、ハナの意思は固い。火炙りになるために今まで生きてきたからなぁ。
と思いきや、推しのデレた一言で速攻旅立ちを決意。これがハナという女。
しかし、部屋の外には修道女たちが。ハナをリトルウェッジから逃がすことは重罪。本来ならクダンもビッコも火炙り。でも、修道女は早く逃げろという。
修道女お姉さんチームとハナはほぼほぼ同い年くらいの設定なので、ここにも友情があったんですね。
そもそも何故修道女たちが娼婦の真似事をしていたかというと、ハナに「春を売る事なんて、なんてことない」とハナのやっていることを一緒に肯定してあげていたという設定があって、そう考えると修道女お姉さんチームは本当に優しい女たちだったのだなと思います。
脱走計画は駒ちゃん修道女の裏切りにより失敗。すでにエヴァやコーザが先回りをしています。
裏切った駒ちゃんをちかちゃんがぶん殴る。
暴力を振るったちかの手を自分の頬に当てるエヴァ。右の頬を殴られたなら、左の頬を差し出せってやつですね。これはちーちゃん案。この行為によって、ハナを追い詰める憎まれ役なのに一気に流れを自分に持って行くいいお芝居だったんじゃないかと思います。
写真で気付いたんですけど、ちゃんとちかが暴力を振るったことを後悔している…!抱きしめてあげてぇ。
無理やりにでも押し通ろうと、剣を抜くクダン。修道女たちは悲鳴をあげる。
クダンの衣裳いいな~。まじでタンクトップ着て貰って良かったな~。
コーザも剣を抜く。おしゃべりなコーザがこのシーンの最初はすごく無口。コーザもどこかで隙を見てハナを逃がそうとしていたか、すべてを受け入れてせめてハナが黒焦げになるところを一番近くで見届けようとしていたかは分かりませんが、いい役だな、コーザ。
コーザの攻撃によりクダンが修道女たちに突っ込んでしまったり、とにかく場が混乱する。この争いを止めようと、エヴァがハナにあるお願い事をします。
お願いごととは、お互いの首を賭けて戦って、勝った方の3つの願いを叶えてくれというもの。この場にいる全員にとって、残酷な言葉。みんなが動揺するなか、怒りを露にするのはビッコ。「はは~ん!今回のループはそう来たか~!」っていう感じだって、三池さんが言ってました。
ここのコーザさんね…。切ないよね…。
自分が選ばれることはないと思っていたけど、もしも選ばれた時の願いは決めていたっていうやつ。
実際、長年一緒にいた子がぽっと出の男と駆け落ちする現場みたら、剣の一本や二本抜くわよ。稽古場にもクダン派、コーザ派、ビッコ派がいたけれど、コーザ派の気持ちめっちゃ分かる。
ここはこの芝居で一番激しい、1対1の殺陣でしたね。怪我しないで~と思ってたけど、一回稽古の時にどっちか脇腹に一発入って、擦り傷みたいになっちゃったんじゃなかったっけ、夢だっけ。
だとしたら、稽古場の怪我は演出の責任なので、私も脇腹に一発貰わなきゃいけない。どうか夢の記憶であれ。
いいところまで行ったけど、クダンは足蹴りとかもかましてくる。傭兵だから、形振り構った戦い方はしない。コーザが膝をつき、クダンの剣が振りかぶったところで暗転。
色んな人の感情がぶつかり合うシーンだし、やることもいっぱいあったので、みんな体力を持っていかれたシーンだったと思います。
初演版のハナは再演版より気性が荒い性格だったので、クダンとコーザが戦い始めると「全員呪われてしまえ」と魔女らしくその場を去るのですが、今回のハナは巻き込まれ事故に巻き込まれまくっててかわいそうだなと思いました。
明日はついに火炙りの朝。あいつが…正体を現す…。
お楽しみに!