kimitojacuzzi Anniversary

水戸を中心に活動するキミトジャグジーの記念ブログ

舞台監督さんの憂鬱

小屋入りが近くなると、舞台監督が頭を抱える時期になります。

まず、舞台図というものがあります。舞台配置図とか、仕込み図とも言います。おしゃんな団体さんはセノグラフィと呼んでいました。カッケー。
お芝居をやる空間に何があるか、パネルはどのくらい大きいか、段差は何センチか、稽古をやるうえで必要なことが書いてあるやつ。
稽古序盤でこの舞台図自体はできているんですが、そこから何か月か稽古をやっていくと、だんだん最適な導線や物の配置が見えてきて、最終的な舞台図へと進化させます。

舞台監督は仕事の関係であまり稽古に参加できないため、通し稽古が始まったころにやってきて、最初はこんな感じでご機嫌に稽古を見ているんですが

「待って、今カーテンみたいなの引っ張らなかった!?」
→舞台図にカーテンレールはない
「待って、今どこのハケ口使った!?」
→そんなところにハケ口はない
みたいに、途中から「聞いてない、何もかも聞いてない」と慌てだします。

でも、知恵を絞って舞台図を直してくれる。優しい。こんなやり取りが小屋入り前に一度、あったりなかったり。

これって、舞台図至上主義の団体さんだと起こりえない状況だと思うんですけど、キミジャグだと現場至上主義みたいなところがあるので、1か月前くらいなら変更できるところは変更してもらいます。
さすがにあんまりな変更は却下されるけど。シャンデリア吊りたいとか。舞台を円形にしたいとか。

照明の吊り図は最終的な舞台図が仕上がった後に描きます。
それができたら、安心して小屋入りできる感じ。

その他、仕込みのタイスケとかオペさんとの打ち合わせとか細かな作業がありますが、まずは舞台がちゃんと組みあがるかを考えると胃が痛いと言っていました。
久し振りの大規模な建てこみなので、前日はちゃんと寝てしっかり仕込みに備えたいと思います。


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