本日は安島くん台本「演技指導」の振り返り前編です。
「演技死導」もカッコいいと思うんだけど。
舞台写真、公演の合間にちょっとずつ撮ったので着用マントが違っちゃっててすみません。
首藤には定期的に見る夢がある。
自分たちの舞台を客席からながめている夢。舞台上には自分の姿もちゃんとある。じゃあ、この夢はなんなのか…。というところで、稽古場に戻る。
「夢」を分かりやすく伝える照明を考えた時、ちょうど深海でつかった「波マシーン」があったので採用しました。
深海の時は床が青パンチだったけど今回は木の床をそのまま使ったので、手持ち照明の新しい表情が見えてよかったです。
役者たちは衣裳の片付けをしながら、本番前あるあるを話し出す。
その時、首藤の軽口がぐっさんを怒らせてしまい…。
安島くんは昔からキミジャグに出入りしていたせいか、みんなの言葉使いが本物に近かったです。「おかたしして」とか。
織笠から「言葉にトゲがある」と注意を受ける首藤。
こうやってみると、いつもは舞台装置を立て込んじゃうのであまり分からなかったけど、稽古場「風」さんって素敵な作りをしている。
返事をしない首藤に軽くキレる。
誉人からキレかたが怖いって最近10回くらい言われてたんですけど、写真みると確かに怖いね。
みんなのキレかたが違ってて面白い。
さっきのぐっさんは眉をひそめるパターン。私は目を見開くパターン。
好きな作家さんで、「彼女の眉が下がり目を見開いた時は、そうとう強い怒りを抱いている。危害を加えられる可能性が高い。気を付けろ」的な表現があって、それが根底にありますね。張眉怒目って言葉もあるし。もっと引き出し多くしないとなぁ。
劇団の、集団の難しさにモヤモヤしながらも、首藤はまた夢を見る。
でも、今夜の夢はいつもとはちょっと違う。
みんなが舞台上で毒を吐きながら殺し合う。
首藤も何度も殺されるが、まだ夢は醒めない…。
以上、「演技指導」の前半でした。
安島くん台本はこのあとの三池台本とすこしだけリンクしていて、2度見ると「あ、ここ…」と気付きがあったかもしれません。
明日は「演技指導」の後半を振り返ります。
ちーに暴力の解像度が怖いと言われたシーン、見てくれ。
役者あるあるで「台詞が出てこない」「小道具を忘れた」「稽古していないのに舞台に立っている」夢を見るっていうのはよく聞きますね。
「劇団であった怖い話」をやっていておもしろいなと思ったのは、観に来てくれた演劇人が客出しで自分のあるあるをたくさん教えてくれたことです。
聞いていて怖かったのは「舞台に出たら、ベニヤ釘が何個も落ちている夢を見た」ですね。なぜベニヤ釘なのか。すごい怖い。
また明日!