kimitojacuzzi Anniversary

水戸を中心に活動するキミトジャグジーの記念ブログ

おもいで② 「演じてはいけない脚本」

本日は、キョウスケ台本「演じてはいけない脚本」の後編を振り返りたいと思います。

 

ぐっさんへの暴言は「台本に書いてあったのを読んだだけ」という友ちゃん。そんな友ちゃんの言葉を遮り、ぐっさんが友ちゃんを殴り飛ばす。
必死に言い訳をする友ちゃん。ふと、ぐっさんが台本に目を落とす。

そこには、友ちゃんに対する辛辣な台詞が…。
「あんたなんか、いてもいなくても一緒」…。

場が静まり返る。しかしその次の瞬間、激昂した友ちゃんがぐっさんにゴミ袋をかぶせる。

これ、台本にト書きで書いてあったんでそうしたんですけど、見た目すごいインパクトですね。確実に殺しにかかっているからね。
日によって笑いが起きる回、小さな悲鳴が起きる回、ドン引きする回とお客さんの反応が分かれたシーン。
「優しい友ちゃんがやる」っていうのも衝撃的だったのかも。
怒った友ちゃんは強い。止めに入った男どもも張り倒す。
首藤くんと誉人は吹き飛ばされて段ボールに突っ込むんですけど、稽古するたびにどんどん激しく突っ込むようになっていった。あと、すごく楽しそうに段ボールに突っ込む稽古を2人でしていました。

遅れて織笠登場。
ほんとは始まってからずっと袖にいたんですよ。
でも、一回途中でみんながハケてくる時にものすごく邪魔をしてしまったので、反省してちょっと奥の方で待機していました。
あとから出ていくのって緊張しますよね。
首藤くんの突っ込んだ段ボールが自分の導線を塞いだ回は、もうだめかと思いました。こういう、雑なキャラで良かったです。

片付けをしていると思っていた仲間たちが、何故かこんなことになっている。
そういえば、「ごみ袋は衣裳か、小道具か、舞台装置か」という疑問が持ち上がりました。ここハッキリさせときたい。何故なら自分の部署の予算が使われるわけだから。間をとって「制作費」で勘定されました。

何故遅れてきたかを説明するだけなのに、やっと舞台に上がれてこの笑顔である。

ようやく惨状に気付き、慌てて友美とぐっさんを引き離す織笠。
これ、「ぐっさんがゴミ袋をかぶってるから誰だか分からず、一度ゴミ袋をぐっさんの顔に押し当てて本人確認をする」っていう芝居だったんですけど、普通に考えたら消去法でぐっさんって分かるな、と今思いました。

台本のせいでみんながおかしくなっていったと説明をするメンバー。
織笠には思い当たる節が。昔、自分の脚本をキミジャグで上演してほしいと言ってきた学生の男の子。その内容があまりにも劇団とカラーが違うから断ってしまい、その後その子は交通事故で亡くなったという話をする。
みんな台本に怯える。
ぐっさんがかぶっていたゴミ袋をとり、みんなに告げる。
「これは彼の復讐だ、この台本を使って、私達を殺そうとしている」と。

織笠、意を決して台本を破く。
すると、急に空が割れて、紙が破れる音が鳴り響き、舞台上が暗くなる。

台本だと

織笠、井上が投げ捨てた本を拾い上げ、そしてそれを破く。
と、舞台、突如として闇に包まれる。

というト書き。
キョンと答え合わせをしていないのでこれが正解だったのかは分からないんですけど、演出的には「自分たちのいた世界を破った」という解釈で作らせていただきました。
キョンくん、ありがとうございました。

三池さんも幕間で言ってたけど「シンプルなのも書けていいな」
ファンタジー仲間が欲しいそうなので、今後も三池さんと仲良くしてあげてください。

幕間。
芝居が終わり、脚本家の話を聞く面々。
首藤くんだけ、三池さんを嫌っているという設定なのでそっぽむいてますね。

明日は安島くん台本「演技指導」を振り返ります。これは演出するの難しかった。また来てね。