kimitojacuzzi Anniversary

水戸を中心に活動するキミトジャグジーの記念ブログ

衣裳記録②「演技指導」

本日も「劇団であった怖い話」で着用した衣裳をご紹介します。

今日は、安島崇くん作「演技指導」。
「演技指導」は10分ないお芝居の中で、3回ほどお着替えしました。マントを羽織るだけだったけど、結構タイトな早着替え。真っ暗の中での着替えだったので、表裏間違ってないかドキドキしました。

 

首藤役/首藤大亮

このあとの三池台本に繋がる、黒のお洋服。首藤くんだけ、フライヤーで着用したものとは違う衣裳だったんですよね。フライヤーのもシックでかっこよかったんですけど。
何故彼だけ衣裳が変更になったかというと、会場にバチバチに貼り付けられていた捜索願をよくよく見ると謎がとけたりします。
あの捜索願、お客様にくださいって何回か言われたんですが、外に出たらいけない類のチラシなのですみませんでした…。
そのうちブログでモザイクかかってないver.載せますので、気になった方は見てね。

なんで首藤くん、このポーズなんだろ。やっぱ相撲好きの団体っていうのを推していきたいのかな。
これは、首藤が見る夢で着ていたマント。このマント、見覚えが…。そう、「リトルウェッジの魔女」で着用したマントがここで使えた。「衣裳作業の負担にならないように、いまある衣裳の再活用」という、安島くんの優しさが垣間見えますね。

そんな安島くんの優しさは、キミジャグには届きませんでした。縫ったよ、もう1パターン。
台本に「うーん、でもやっぱり、今のままだとちょっと地味かも」という台詞があったので、演出のダメが出た衣裳を、そのまま着るわけないだろが、ということで、赤の円をいっぱい縫いつけてもらいました。返り血をポップに表現した感じ。
この作業はぐっさんと友ちゃんの共同作業。
「劇怖は時間かかる衣裳ないって言ってたの、誰だよ…」と言いながら、ずっと風のキッチンで縫ってたな。
安島くんからも、「2パターン用意してくれなんて言ってない」との言葉をいただきました。怖いよね、キミジャグって。

 

織笠役/織笠裕美

これはただのワンピース。フライヤーでも着用。風のママさんからも「そのワンピースいいわね」と言ってもらえた、ちょっとレトロな形のワンピース。スポーンと着れた。
女性キャスト3人、全員違う雰囲気にしたかったので、並んだ時のバランスは良かったんじゃないかなと思います。
お気に入りはこのTストラップの靴。思ったよりヒールが高くて足に乳酸がすごく貯まったけど、ダンスもなかったし何より自分がハッピーになるので履きました。ヒールの足音を消すのに、演劇学校時代の「自分の体を支配しなさい」という恩師の言葉をずっと思い出していた。

マント。マントを着た時の高揚感は、着たものにしか分からない。

そして返り血マント。持ってるナイフは首藤くん作。
先っちょがみんなのナイフより鋭利になってて、軽くてよい。
そういえばこの返り血マント、全員分隠れミッキーがいるらしいです。

 

山口役/山口里美

年々、写真が往年のダンサーになってきたと噂のぐっさん。
ノーカラーの大き目のシャツにガウチョ。このシャツ、袖の部分がちょっと変わったデザインでかわいかったですね。
靴はパックの時の厚底。なんで厚底だったかっていうと、並んだ時に「あ、ぐっさんあれだ」って分からないようにするためなんですけど、あと10㎝くらい高くしてもらわないと、やっぱ分かっちゃうね。
あの靴は、足も疲れただろう。お疲れ様。

衣裳写真は公演の合間に撮っているので、みんなテンション高いのかな。ムササビのポーズ。
キミジャグ衣裳班でよく使う言葉が「衣裳は布の量」。セクシー系の衣裳以外は、布の量が多いとそれっぽく見える。

ぐっさんの返り血マント。衣裳の記録だっつってんのに、衣裳があんまり見えない。あとで注意しておきます。
ぐっさんのナイフが一番豪華。殺戮ショーの始まりのナイフだからね。他のナイフと並ぶと豪華さが全然違った。これは「スピカと3人の処刑人」のギロチンが持ってたナイフかな。表情がいいね。

 

井上役/井上友美

友ちゃんの黒衣裳。シンプルながら、女性らしいラインが出てますね。彼女は僕たちのヒロイン。なんでこんな、なにもかも可憐なの?
しっかり者にみえて、たまにめちゃくちゃテンパってるのもかわいい。
後輩に注意するとき、私とかぐっさんは「おいおいこらこら」って言っちゃうのを「それをしたらこうなっちゃうから、やったらダメだよォ」って優しく説明してあげているのを見て、反省しました。

友美マント。これはリトルウェッジでも自分が着てたマントだって言ってました。だからサイズもジャストサイズ。

友美返り血マント。この赤い模様を縫うのは赤い糸だから、裏側に糸が見えちゃうんですね。それをちゃんとマッキーで黒く塗って処理できる人。ACMだったら見えないけど、風だと見えちゃうのでちゃんと処理する。
友美のナイフはまっすぐナイフ。これ、金属のシートが巻いてあるから、首を切られる時に私の金属アレルギーが発症してしまい、稽古中彼女を動揺させてしまった。申し訳ない。

 

疋田役/疋田誉人

誉人黒衣裳。首藤くんと雰囲気を違くしたかったので、こちらはフォーマルなイメージ。似合ってますね。
もういっこボタン開けてもいいんじゃないと思ったんですが、汗取りのシャツが見えてしまうのでここで決定。
そう、汗取りシャツは大事。みんなも着よう、汗取りシャツ。

誉人マント。これもリトルウェッジで自分が着てたやつかな。
このマント、フードのグレーのとこが透けて見える仕様になっているので、フードが顔を覆ってしまっても案外大丈夫なんです。

誉人返り血マント。もー!衣裳記録だっつってんだろ!衣裳を!見せろ!
誉人も相撲をとりたがる。
誉人が持つとナイフがちいちゃく見えますね、不思議。

以上、「演技指導」で着用した衣裳でした。
作業自体は簡単だけど、三池台本の衣裳よりも時間がかかったらしいです。安島くんの台本は一番早く届いていたので、衣裳班が動けたっていうのもあったかな。

明日は三池台本「劇団であった怖い話」の衣裳(コサージュなど)をご紹介します。また来てね。