kimitojacuzzi Anniversary

水戸を中心に活動するキミトジャグジーの記念ブログ

衣裳記録㉖-最終形態5-

本日、感動の衣裳記録ラスト。
10月じゃん、今日から。本公演じゃないのに、すごい衣裳の数ありましたね。
ラストはズッ友の、この2人。

 

【ニキ(カラフル)/みっきー】

最初のシーンに出てきたニキのカラー版。トップスは茶、ストライプの生地は野戦看護婦と同じく、モスグリーンに。

みっきーは行列の男や酒場の店主など色々な役をやっていたので、「カラフル」のシーンはどの役にする?となったのですが、撮影していただいた舞台写真を見た時、カゼマチ3人衆が出演したよという構図にしたかったので、ニキに。
野戦看護婦さんたちと同じ生地を使っているので、3人並ぶと同郷感があるんですよね。
立ち位置も、ダンス班にお願いして3人近く並ぶようにしてもらいました。
ニキと野戦看護婦が出てきていることから、クダンはまた戦場にループしたのでしょうか。

みんな最後の夜は「濃い夏でした」と言ってくれたので、それだけでもやった意味があったなと思いました。
次の風ノ街さんは茨苑祭だそうです。行かなくちゃ。

この生地。なんか注文数間違っちゃって、めっちゃいっぱい残ってる。どうしよう。

ニキの役は、初演版ではビッコの役者さんが演じていて「ずっと見ていた、お前たちを」というラストシーンの台詞から、ビッコは実は戦場からクダンがどういう道を辿るのかずっとストーキングしていて、ちゃんとリトルウェッジに行くよう裏で扇動していたという流れがありました。

再演版ではビッコを純粋な【リトルウェッジの神様】にしたかったので、別のキャストさんに。
ハナは魔女の呪いでリトルウェッジに縛り付けられていたけど、本当の本当にリトルウェッジから出られないのはビッコの方で、それでもハナをリトルウェッジから解放してあげるために尽力していたのは泣けますね。

前のハナの旅立ちのマント。トランクで両手が塞がっていたのか、なぜか自分で着てきてしまうビッコ。なんでだよ…!

 

【クダン(カラフル)/首藤 大亮】

カラフルクダン。マントと、パンツの色も変わってます。

ハナは「赤を背負って旅に出る」イメージだったんですけど、いざ照明の下でクダンをみたらクダンの方が鮮やかな赤で、「赤ッ!」と言ってしまいました。首藤くんも「赤いよねぇ!?」って言ってたから、多分お客さんから見てもクダンのほうが赤を背負ってた。
マントの生地を選ぶとき、こんなに赤かったかな。暗いラボで生地を選んでしまったからかもしれない。

安島くんが「最後は初演版のクダンと同じ色味になるってことですか」って言ってて、「う、うわ~!この人の考察、好き~!」ってなりました。

考察で言えば、毎回長文の考察を送ってくれるお客様がいらっしゃるんですけど、今回の考察はすごかった。
文字数数えたら12000文字近くありました。レポートじゃん。
「いつかブログに載せてください」と言われているので、そのうち掲載させていただくかもしれません。
特にラストシーンのビッコが花びらを枕から取り出すシーンを、「肋骨を意識した衣装から魔女の心臓を引き抜き、本当の意味でハナを呪いから解放したのだ」と表現されており、さすがに「深読み!!」と声がでました。皆さんの深すぎる考察、大好きです。

そういえば前のリトルウェッジにはハナのお世話係のメイドさんなんかもいました。処刑前にハナにナイフを渡すのは彼女の役目。そう考えると、再演版は色々とまぜこぜの設定にはなったけど、一番シンプルな流れの作品だったんじゃないかと思います。

ハナとクダン。ちょっと隙間があると思いませんか。クダンの剣がでかくて、全然近寄れないんですよ。
みんなFFの人っていうけれど、私はベルセルクだと思ってます。
「それは剣というにはあまりにも大きすぎた…」って心の中でずっと言ってた。

あと、この舞台が終わってから、どこかお芝居を見に行くと色んな人に話しかけてもらって感想を言ってもらえるのも嬉しいです。
じかに「キミジャグ出たいです」って言ってくれる子もいてラインの交換をしたんですけど、「あ、じゃあ、ぶるぶるで交換しましょう」って言ったら、「もしかしてふるふるですか?」って言われて、しかもLINEのふるふる機能は2020年で終了していたらしく、なにもかも間違ってる女として認識されたと思います。もう嫌。

稽古も本番も楽しかったし、衣裳としても改めて勉強になったことが多い公演でした。
一気に作業を進めたいならアイロンとかしつけの下準備が大事だし、生地選びは妥協しない方がいい。
あと、日暮里楽しかったので、また行きたいです。

以上、「リトルウェッジの魔女」の衣裳記録でした。
靴や小物を含めて、用意したものは269個ありました。なんかもう、こわいものはないね。

次回公演はそんなに作り物はないんだけど、3月の次々回公演は久しぶりの和服。和服は寒いから、どうやって衣裳のなかに綿をいれようか考え中です。そして地獄の本公演規模。今から震える。

明日からはブログも平常運行。
稽古場の様子やお知らせなど更新していきたいとおもいます。今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。