おもいで-２- - kimitojacuzzi Anniversary

本日も「リトルウェッジの魔女」を振り返る。
あれからもう一ヵ月、もう少しで二ヵ月経つのか。時の流れ早すぎる。いっぱい写真があるので（4000枚）せっかくだから、写真マシマシでお届けします。

【酒場～魔女の部屋】

無事にリトルウェッジの入口の酒場までやってきたクダンさん。ネタバレすると、これも何度かループしてる世界なので、リトルウェッジに辿り着けず終わったループ回とかもありそう。
酒場で酒をのまない。それがクダンという男。

亡き仲間たちに思いを馳せていると、酔っ払いの修道女にめっちゃ絡まれる。酔っ払いは苦手ですけど、この2人になら絡まれてもいい。センスあるから。

人類最強の男、からまれることに慣れていないので、すぐキレて剣を抜く。
このかんたの顔いいですね。PFの看板女優。

そしてこの友美もいい。こんな手を叩いて爆笑する友美、見たことなかった。写真に残せて良かった。
マクベスの一幕一場に出て来る魔女っぽいイメージにしたいんだよって言ったら「オッケー」と返事してくれるかんたと友美最強。
オープニング後なので、「この芝居はここからこういうテンションで進めますよ」とお客様にお知らせする、演出としては力を入れなければいけないシーン。説明台詞もたくさんあるし、役者さんは大変そうでした。

この酒場のシーン、よくみるとビッコもいるんですよね。
演出をやったことがある方は分かるかと思うんですけど、いくつかチームに分かれたガヤをまとめるのって難しい。なぜならそのチームによって空気感とかテンションが違うから。
まともさんが入ったことによって、稽古中、後ろのガヤが見事にまとまった瞬間があって「プロってすごい…」と思いました。多分まともさんは目が5個くらいあって、自分の演技だけじゃなくて舞台全体の流れを把握できていたに違いない…。

修道女の話によると、魔女はどうやら娼館にいるらしい。
初演版だとクダンは少年兵あがりの青年という設定だったので、娼館に行くことに多少の抵抗を示すんですけど、今回のクダンは案外すんなり納得してくれました。大人～。

ところ変わって、魔女（ハナ）の部屋。

ここの挿入歌は「ハナの歌」という題名。リトルウェッジの魔女書きおろしのオリジナル曲。
作曲／佐野貴幸（samfree）
作詞／三池順太　織笠裕美
初演版だとベットの前にスタンドマイクが立ってて、そこから世界に魔女の声が発信されているのですが、今回はスタンドマイクがなかったですね。風に乗せて声が届けられるという設定。序盤で野戦看護婦が壊れたラジオから聞いたのはこの声。ハナが庭で歌うと勝手に風に乗って世界のどこかに届けられてしまう。変な替え歌とか歌えない。

オープニングの魔女のイメージとガラリと変えたかったし、脚本上でも「私バカだから…」という台詞が追加されていたので、ずーっと口角あがってます。口角筋肉痛。

ハナの部屋に集う少女たち。みんなちゃんとエヴァのいうことを聞く。かわいいわねぇ。

「恋をするのは素敵なことよ」と諭すエヴァ。少女たちですら恋の素晴らしさを知っている。ハナにも羨ましいと思う心はあったのでしょうか。
エヴァはね、少女たちと話す時、ちゃんと目線を合わせて話すんですよね。だから、話を聞くときみんなの首がちょっと後ろにひっこむのがかわいかった。

杖をついたビッコ登場。エヴァは塩対応。
稽古始めはビッコの杖はなかったんですけど、杖があったほうができることが多いかも、というまともさんの案で、杖を追加。首藤くんが作ってくれました。

ビッコはハナの唯一のお友達。だから、自分がいなくなったら自分の持っていたものは全部ビッコにあげたいというハナ。
ニコニコしてハナの話を聞いてくれていたビッコも、表情を曇らせます。ビッコはすでにループの中で、何度かハナの死を見ているはず。

教会の垣根に咲いている、色とりどりのバラ。ハナには全部がモノクロに見えるそうな。このあたりで、物語のキーになる【モノクロの世界】と【ビッコのナイフ】が出てきますね。
ファンタジー作品は聞きなれない言葉がたくさん出てくると思うので、物語のキーになる台詞は伏線回収のため、できるだけ印象的にしておきたい所存。

ビッコのナイフが入っている小さな鞘はサスペンダーに装着されています。まともさんが縫ってくださいました。まともさんに…針と糸を使わせてしまった…。