本日も海の民のご紹介です。
本編で名前は明かされませんでしたが、ナギとホマチをご紹介します。
【ナギ/井上友美】
海の民の青年。ミクモ派。ギスギスしている仲間たちの間に挟まれつつも、長老の介護をしっかりする良い奴。冒険小説の主人公っぽい性格だと思いました。友美の実直な芝居がそう思わせたのかもしれませんが。
大き目のキャップに襟巻、上着にパンツ。海の民の中では一番「THE・海の民」といった衣裳ですね。
灼熱の舞台裏のなか、風通しの良さそうな衣裳でみんな羨ましがっていました。襟巻は、どうしても首に女性らしさが出てしまっていたので、それを隠すため急遽縫ってもらいました。
チャームポイントはやっぱり大きな帽子。たまにネコミミっぽくなっててかわいかった。
これは本役・オワンちゃんのウィッグ隠しでもあります。キミジャグ勢はウィッグを被り慣れているので3秒でかぶれるけど、友美はウィッグの着脱にすこし不安があったので、それならばウィッグは外さずに、その上にキャップをかぶった方がいいだろう、と。
オワンちゃんの衣裳自体、けっこう脱ぎ着しにくいものだったので、こっちの仕様にして良かったなと思います。
いやほんと、ナギは主人公に成りえる性格でしたね。正義感と優しさを持っていた。アクの強い海の民に囲まれて、ストレスで胃が痛くなってたんじゃなかろうか。
長老の話をちゃんと最後まで聞いてたのも彼ひとり。
友美のすごいところは、こうやって舞台写真を見ると分かるけど、オワンちゃんとナギで立ち姿が全然違うところ。
顔つきも違うし、さすがやで。
【ホマチ/疋田誉人】
海の民の青年。一人で小舟を全部岸へ引き上げることができる筋肉の持ち主。
「初期ゾロ」と呼ばれていました。シルエット完璧じゃない?
上がタンクトップだったので、布の鱗はパンツについています。腹巻も衣裳っぽくていい感じ。早や着換えで腹巻が裏表になってもいいように、どっちにも飾り付けがしてあるのが丁寧ですね。
チャームポイントは腹巻…って書こうとしたけど、やっぱ筋肉ですかね。
たかひとくんは本番中も筋肉を育てていたので、だんだん衣裳がパンパンになってしまい、思わず「本番中は筋トレやめろ!」と言ってしまいました。だって、一日3回本番やったあと、懸垂してるのよ。筋肉だって休みてぇよ。
ネックレス、よくよく見たら「閻魔の花嫁」の慧がつけてたやつだ。たかひとー!騙されるな、紐の色は変わってるけど、明らかな使いまわしだ!!
タトゥーは「デビルズ・ホラー・ショウ」の時の、上田と柚子で使わなかったものを使用。タトゥーシールはちょっと剥げかけてきたあたりが本物っぽくていい。
そんなホマチですが、気が弱く心優しき青年。全方向から、いやお前、そんなナリで気が弱いんかい!というツッコミがありました。台詞だけ読むとそんなに気が弱い役ではないけれど、本役のホホジロとの差をつけるため、だいぶコメディー寄りの気弱キャラにしてもらいました。
これで分かってもらえたかと思うんですが、客演の皆さん、めちゃくちゃ衣裳を着こなしてくれる人たちでした。「ここ、こうしてもいい?」って自分たちで工夫してくれたし、ほんと作った甲斐があった。
ファンタジーの衣裳を着こなすって、結構難しいんですよ。下手すると「着せられた」感がでちゃうし、ジャストサイズじゃないと変なシワが入って美しくない。
その点に関しては、すごく強いキャスト陣だったんじゃないかなと思います。
明日は、もう一人の海の民と、海の民が使用した小道具なんかを紹介したいと思います。
お菓子食べながら読んでください。