kimitojacuzzi Anniversary

水戸を中心に活動するキミトジャグジーの記念ブログ

衣裳記録④-長老・その他(小道具)-

海の民の衣裳を紹介するのは今日で最後ですね。
トリは長老。

【長老ヒデリ/首藤大亮】

出番数は少ないけれど、存在感が強者。さすがあの問題児ばかりの海の民の長。
顔が見えないように、何度もフードを調整しました。
老人の役をやる時はどうしても首元に若さが見えてしまうので、首元も隠してほしいとお願いしました。こうやってみると、けっこう派手でしたね。
老人役は腰も曲げるし、喉も変わった使い方をするし、過酷だったと思います。それをロキ役の首藤くんにやってもらうあたり、相変わらずキミジャグは容赦ないなと思います。

布の鱗はフードに。魚というよりか、何故か鳥っぽい。でもナダレも鳥の羽を頭につけてるし…。そういえば、この年齢の長老の娘だとしたらナダレも50代なんじゃないかという噂もありましたが…。咳がでるだけで普段はハッスルした爺さんなんだと思うようにしました。

長老の槍は三又。この槍を持つものが海の民の長。
よくちいかわごっこをして遊びました。
物語後半でミクモの手に渡るんですが、タッパの差があるからか、ミクモが持つと槍が妙に長く見える不思議。

 

槍と言えば、舞台裏は「槍置き場」が設置されていました。
海の民の槍+長の槍+予備。ちょっとずつデザインが違うので、みんな愛着を持って使っていましたね。

ホマチの持っている槍は、ポッキリと折れる仕様になっています。磁石を使ったらしいけど、作り方は小道具担当の首藤くんにしか分かりません。

「キミジャグ×PF対談」の時にお客様から質問があり、首藤くんが折れる槍の説明をしてくれたんですが、一番近くで聞いてたのにひとつも理解できませんでした。もう彼の技術は魔法よ、魔法。

その他、衣裳と一緒に海の民たちの小道具をご紹介しておきます。

魚篭。ビク?って言うんでしたっけ。かたちがかわいい。塩漬けにする魚たちが入っている。汚しもちゃんとかかってる。

ナダレのペンダントになっているリュウグウの鱗。
上の部分にボタンがついていて、好きな時に光らせられる。
暗転中「暗いな」と思って点けると、「初心者か」とめっちゃ怒られる。冷静になって考えたら、そりゃ暗転中点けちゃだめよ。どれだけ頭が回ってなかったんだと反省。
これの作り方も、「削った」としか教えてくれなかった。もしかしたら私の理解力が低いからちゃんと説明することを放棄している…?

舞台上でみるとこんな感じ。
ペンダントが光っている時は、照明さんが光量を調節してくれてちゃんと光っているのが見えるようにしてくれました。みんな凄いね。
物語の終盤、ロキがナダレのペンダントを引きちぎるシーンがあるので、マグネット式になっています。芸が細かいね。

小道具にしろ照明にしろ、みんな「客席からどう見えるか」をちゃんと考えて作業してくれる。それがどれだけ恵まれていることなのか実感しました。偉い、焼肉とか奢ってあげたい。

明日からはいよいよアンダーザシーのメンツの衣裳をご紹介していきます。
いきなりカラフルになるよ!
煎餅でもかじりながら見てください。