kimitojacuzzi Anniversary

水戸を中心に活動するキミトジャグジーの記念ブログ

衣裳記録①-ミクモ・ナダレ-

衣裳の記録も兼ねて、「深海のパレード」で着用した衣裳をご紹介していきたいと思います。
衣裳班のひとことも添えて。

【ミクモ/駒野結美】

我らがミクモ。
この小さな体でよくあのスケジュールを戦ったなと思います。とてもかっこよかった。
濃いネイビーの上着に、サルエル。腰には印象的な帯。
「海の民」の衣裳は全員2種類の決まった布を使用していて、パンツになっているパイルニット生地と、水色メインのジャガードニット生地。
パイルニットもジャガードニットも初めて取り扱ったけど、ちょっと縫いにくかった。間違えた扱い方をすると布がすぐ伸びてしまうので、ミシンをかける方向に要注意。
それから、袖口のリボンも細かく縫わないと浮いてきちゃうので、生地の相性なんかの勉強になりました。
ネックレスは早や着換え用にスナップボタン仕様になっています。
本当は3月に公演をやる予定だったから上着を裏起毛のものを選んでしまい、見た目とは違いだいぶ暑かったと思う。

こだわりポイントは帯。色んな色の青で作った鱗と、刺し色の赤い紐。なるべくイメージイラストに近い色を選びました。
本番中駒野がどんどん痩せていって、最終的に帯が落ちちゃうんじゃないかと思った。

照明が当たるとこんな感じ。
波マシーンの照明が一番きれいに当たるのは濃い色なので、ネイビーの部分に反射してきれい。

少年ぽさをだすためにナベシャツと言われるものをタンクトップの下に着ています。
これを着る・着ないでシルエットがだいぶ変わるので、少年役や男装する際は着用しましょう。


【ナダレ/織笠裕美】

海の民の巫女。ワンピースに羽織。ワンピースにしたのは、単純に早や着換えが多かったから。
これだとストンと着れるし、移動しながら上着も羽織れます。
早や着換えが多い時は、首まわりが大き目の衣裳にします。お化粧が落ちないように。

布の鱗は裾に。でも、客席の構造を考えると裾に手間をかけるより、上着をデコレートすればよかったかな。
3列目のお客さんはキャストが前に出てくると、足元は見えなくなってしまうので。
ナダレは視力を失ってもう海に潜ることはできないので、海の民のなかでひとりだけ靴を履いています。オープニングダンスで脱げないよう、シュシュを靴を縫い付けて足首に固定。

大きなボンボリと鳥の羽がついたカチューシャ。このちょっと変わったカタチが衣裳っぽくてお気に入りです。

本を書いた人からは「とにかく目の中に光をいれてほしい」と言われたので、ほぼほぼ目をかっぴらいていたからドライアイに。大事な台詞を言う時は目に照明の光が入るよう、いつもより顎は上向き。

やっぱ布よ。布の柄選びと使う量を間違えなければ、フツーの服が一気に衣裳っぽくなる。
キミジャグだと「村」とか「里」とか「一族」が出てくる芝居が多いので、今後もこの作戦で衣裳を作っていきたいと思います。

明日も海の民の衣裳をご紹介したいと思います。
お時間のあるかたはまた見にきてください~。