本日も、リトルウェッジ村の住民のご紹介。今日でカテゴリ「村人」は終わりでしょうか。この3人は、「早着換え」というより「早脱ぎ」に挑戦せざるを得なかった3人ですね。
クダンが負った、戦場での心の傷が見せた亡霊。
踊っていた村人たちが、いつの間にか死んでいった仲間たちに変わっている。ちゃんと脱げるか緊張したね。裏でも、みんなで見守っていたシーン。
【村人E/井上 友美】
友美村人。すごくいい。これぞまさに「村人」。
どの衣裳さんが作っても、多分こうデザインするであろう「村人」。
この下に、一等兵の衣裳を着こんでいます。
一等兵の亡霊は、「俺が死んで、家族は泣いていないだろうか」と、遠回しにクダンを責めてくる。
エプロンは、実はブラウスに縫いつけられているので一体型。
最初はエプロンなかったんだけど、エプロンをすることによって村人感が増し増しになりました。
村人エプロンは「デビルズ・ホラー・ショウ」のウェイトレスエプロン。
全部血まみれにしなくてよかったぁ。
【村人F/いなだかんた】
かんた村人。ぜったい美味しいご飯出してくれる食堂のおかみさんじゃん。
かんたはこの下に二等兵の衣裳を着こんでいます。
「俺の右腕、もう野犬に食われちまった」って台詞、いいですよね。リトルウェッジの言いたい台詞ベスト3に入る。
二等兵のターバンの上に三角巾をしているので、三角巾もだいぶ大きめ。このシルエットがすごく村人っぽかった。やっぱ生地は惜しんじゃいけないね。
【村人G/山根 和珠】
なごみ村人。
なごみはこの下に野戦看護婦を着こんでいます。
野戦看護婦といえば最初のシーンで爆弾で吹っ飛ばされた悲劇の女なんですけど、クダンに恨み言を言うときの、ヒステリックに叫ぶ演技が良かったです。
あのシーンの野戦看護婦は「クダンが想像する亡霊となった看護婦」なので、実際の彼女とは全然違う存在なんですが、看護婦だけハナの身に付けているものを言及していたので、「女~!」って感じがしました。
これ、クダンと野戦看護婦って、ほのかに男女のなにかがあったんじゃないかなと想像してしまう。なんもなかったってことはないと思うのよ、私。
早脱ぎ加工なんですけど、後ろ姿をみるとファスナーになっていて、一緒に踊っている子がこのファスナーをおろしてバッと脱がせる戦略。
シャツもスカートもエプロンもくっついているので、一気に引っ張ってあげるとツルンと脱げます。
ゲネ1回、本番2回のリトルウェッジだったからこの作戦でいったけど、早脱ぎは布と縫い目に負担がかかるので、本番が10回以上ある公演だったらもう少し違う方法をとっていたかも。
衣裳班としても、新しい試みでした。改善できそうな部分もあるので、次はもっと早く脱げるかも。
明日は、いきなり舞台上に集団で押し寄せた森の木霊たちの衣裳をご紹介します。