kimitojacuzzi Anniversary

水戸を中心に活動するキミトジャグジーの記念ブログ

おもいで⑤ 「劇団であった怖い話」

今日から振り返るのは三池順太台本「劇団であった怖い話」
この作品は章で分かれていて、それぞれ主人公が違いましたね。
まずはイントロダクションからオープニングまで。

普段やっているファンタジー芝居とは違った舞台装置。かみてとしもてにパネルが立っているだけなので、とてもシンプル。
いつもだったら裏が通り抜けできるようにもう一段階舞台を手前に出すのだけど、台本も「シンプルな舞台」と書いてあったので、稽古場「風」でのキミジャグ至上、一番簡単な作りでした。
まずは舞台の説明があり、おりかさが今回のために購入した照明をオペ卓にいるスタッフさんにつけてもらいます。

購入したのは、なんかこう…カッて細くつく照明2発とミラーボール。ミラーボールはキミジャグにもあるんですけど風さんのサイズではなかったので、その半分くらいの大きさのミラーボールを買いました。
青と組み合わせると宇宙っぽい。
ここから床に波マシーンを組み合わせるともっと宇宙っぽいんですけど、それはラストシーンにとっておきます。照明ののえちんが試行錯誤して作ってくれました。
「照明を買いました」とお客様に報告した時、「おめでとー」と言ってもらえた回がありました。ありがとう、ありがとう。

壁にあたっても綺麗な星。もっと濃い青のゼラを使ってもよかったんだけど、実験室がテーマだったので、寒々しい理科室のような青。

「今日は本物のおりかさなのかな、って思って」
これはだいすけの、キミジャグの怪異を生み出している女に対する宣戦布告ですね。「今日こそ決着をつける」という意味が含まれていた台詞。
衣裳記録でも書いたんですけど、人からブローチをつけてもらうのは本当に怖い。しかも首藤くん、ボロボロのグローブしているから指がおぼつかないし。

これはガン飛ばしているんじゃないですよ。仮にブローチの針が刺さり激痛が私を襲ったとしても声が出ないように、そしてカウンターでワンパンいれないように緊張している顔です。
実際は一度も針は刺さりませんでした。でも、もう経験したくない緊張でしたね。

オープニング。これは駒ちゃん考案の動き。ぶつかりそうでぶつからない。
すでに2本の脚本で体はあったまっているのですが、緊張が全然とけない芝居だったと打ち上げで話題になりました。
なんかみんな、ずっと緊張していた。なんなんだろね、あれ。

切り込み隊長ぐっさんの挨拶。どうやら界隈で怖い話が流行っているそうなので、キミジャグも流行りに乗っかりたいとのこと。
ぐっさんの司会は安心感がありますね。
みんなが怖い話をあげていくなか、ひとりニコニコ話を聞いているだけの友ちゃんに白羽の矢が。「私が発言してもいいの?」「なんで?」「だって私そもそもキミジャグじゃないし」…。

ガガーンのSEとともにショックを受けるキミジャグ。
このへんから、分かり易いSEと照明が入り始めます。
演劇を使った実験ということで、なるべくベタで演劇っぽいものを入れられるだけ入れてみました。そのせいでオペさんはずっと気が休まらなかったみたい。
美都子さんの手だけでは足りず、時には照明ののえちんがSEを出してくれた時もあったそう。
「ファンタジーじゃないから、いつもみたいにたくさんきっかけないかも~」とヘラヘラしていた自分を叱りたい。しかも美都子さん、台詞まで喋らなきゃいけなかったし。

このだいすけ、なんか見たことない顔してる。

そしていよいよ、友ちゃんのお話しが始まります。
その前に、ぐっさんから注意が。
「この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。」
これ、めちゃくちゃ大事です。

ここのストップモーションも演劇的に作りました。演劇学校でやったことをたくさん取り入れたので、「あの時できなかったけど、今はできること」とか「ようやく意味が分かった練習法」とか、新しい気づきがたくさんありました。

明日は井上編。友ちゃんと、不可解なノック音のお話し。
お楽しみに!