kimitojacuzzi Anniversary

水戸を中心に活動するキミトジャグジーの記念ブログ

金属アレルギーについて

みなさん、アレルギーはありますか?
アレルギーって本当に大変ですよね。嫌になっちゃう。
キミジャグには重度の金属アレルギーがいまして。私(織笠)なんですけど。
ニッケル、クロム、コバルト、銅、鉛、鉄、全部ダメ。
私に一服盛りたい人は砂鉄を持ってくればOKです。
多分前世、金属で何か悪いことして処刑されてる。

想像できないかもしれないんですけど、アレルギーってやっかいなんですよ、ほんと。最悪、死。うちのカトラリーは木製か漆器です。

何年か前に演劇フェスティバル実行委員会の公演で「オイル」っていう野田秀樹のお芝居をやったんですけど。

この、右手に持っているオイル缶。
きちんと汚しがしてあるので分かりにくいかもなんですけど、実は透明のテープでぐるぐる巻いてあるんですね。持ち手にも布が巻いてあります。
何故なら、最初にこの缶を使って稽古した日に死にかけたからです。
劇中この缶を抱きしめるシーンがあるんですけど、アレルギーを甘く見ていた自分が悪くて、稽古の帰りに急に具合が悪くなって、体中に発疹。
喉も腫れたのでゼコゼコしちゃって、行きつけの先生には「救急だからね、次は」と釘をさされました。
でも、このオイル缶が物語の要でもあったので、ビニールテープで巻いていただき、無事本番を迎えました。
小道具を用意していただいた方には手間をかけさせてしまった。めんどくさい体で申し訳ねぇ。

実際、こんなにひどいアレルギー反応はでなくても、演劇やってるとアクセサリーとか衣裳・小道具の一部でどうしても自分の体にあわないものを身に付けなくてはいけない時があると思うんですよ。
自分で用意できるものならいいけど、「みんなお揃いのもの」とかだと、頭を抱えてしまう。

そして、先日の公演「デビルズ・ホラー・ショウ」のナイトメアバージョンではジャラジャラとアクセサリーをつける役だったので、この私もここまでか…と思っていました。

でも、そんな私でも笑顔で公演を乗り切ることができたのです。ちなみにこれは、テーブルにぶつけた痣を自慢している時の写真ですね。

知り合いに、とってもいいものを紹介してもらいました。

じゃじゃ~ん。「金属アレルギー防止剤」
マニキュアのトップコートではなく、金属に塗るとアレルギーが起こりにくくなる魔法の液体。楽天で780円くらい。

これを、肌に触れる部分に塗っていきます。
一度塗りでいいらしいけど心配性なので二度塗りしました。
結果、「デビルズ・ホラー・ショウ」の本番中、一度もアレルギーが出ませんでした!
アレルギーが出ないって素晴らしい。飲み薬も塗り薬も必要なかったし、めっちゃコスパいいのでは。
同じく金属アレルギーに悩んでいる演劇人の方いらっしゃいましたら、絶対試してみた方がいい。なんだったら声をかけてくれれば私の貸します。

キミジャグでは小道具や共演者がつけるアクセサリーも、アレルギーが出ないものにしてくれています。みんな優しい。
「デビルズ・ホラー・ショウ」では凶器の包丁もセラミックに色を塗って使用してくれていました。ありがたい。

これ。本当は全部水色なのを、着色で包丁っぽくしてくれている。すごくない?
でも、こんな優しい世の中でもまだ「アレルギーは気の持ちよう」っていう人がいるのも事実。
アレルギーに負けず、お芝居を作っていきたいです。