kimitojacuzzi Anniversary

水戸を中心に活動するキミトジャグジーの記念ブログ

衣裳班の美学

これは、衣裳の袖丈が何センチ足りないか試着をしているところ。

みんな手が長いからやっぱり10㎝~20㎝くらい伸ばさなければならないんだけど、ぐっさんだけジャストサイズだった。
「良かったじゃん!作業減ったじゃん!」「ラッキー!」と言いつつも、なんかぐっさんがしょんぼりしているところ。

後ろで誉人が大人しく、ずーっと待っているのも、なんかかわいかったです。

やっぱり着物を使うと袖丈なおしで時間がとられますね。この写真の着物も出番的には1分ほどしかないけれど、そこをめんどくさがらずに時間をかけるか、かけないか。何年か前だったら「そこに時間かけなくてもいいよ」って言ってたけど、直せるんだったら直した方がいいわけで。
あと写真ね。舞台写真が残ることを考えると、「ここやっとけばよかった」って後悔するくらいならやっちゃったほうがいい。
舞台写真を見て「なんでここ、手を抜いちまったんだ!」「バカッバカッ!」っていう会話が何度もあったからこそ、生まれた美学な気がします。

衣裳班は袖丈を直す作業を、「移植手術」と呼んでいるのですが(他の場所から布をとって継ぎ足すので)、ぐっさんが「今夜は林の移植手術をします」とか、白い巨塔みたいなことを言っていて「カッケエ~!」となります。

神は細部に宿ると言いますが、時間をかけたところこそ一見ではわかりづらいことが多いです。が、衣裳も小道具も違和感なく舞台にとけこんだなら、作った側としては感無量ですね。

「Gods in the details」稽古場風さんの近さだからこそ見える、衣裳の縫い目や小道具の精密さもお楽しみに!

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