kimitojacuzzi Anniversary

水戸を中心に活動するキミトジャグジーの記念ブログ

衣裳記録1 -箱を持った娘・乱道-

地獄の仕事始め。みなさんお元気ですか。
キミジャグは久しぶりに新人が入りました。Xでも言ったけど、みんなほんとデレデレ。心機一転、20周年に向けてまた走り出したいと思います。
その前に、記録も兼ねてまずは「虚舟」で着用した衣裳をご紹介したいと思います。

【箱を持った娘/織笠裕美】

色味がパキッとした民族っぽい柄のチュニックと、ネイビーのパンツ。青い練玉の髪飾りと金色のベルト・靴。

イメージは「虚舟といったら…」で出て来るこの画像の蛮女。金色姫もテーマに入っているので、小物は金色で。
当初は着物から作ろうとしたけど、最初に舞台上に出た時の異物感と、台本上の「妙な恰好をした娘」という設定を前面に押し出したかったので、敢えての海外製のチュニックに変更しました。
襟まわりの金の刺繍は「刺繍パッチ」とよばれるもので、アイロンで接着することができます。
これ、1つ50円とかで買えるから、もっと早くこの存在に気付いて入れば…と思いました。刺繍パッチ、便利。
写真だと見えないんですけど、ベルトには深い緑の羽根がついています。

袖部分のレースがヒラヒラしてて個人的に好きな衣裳でした。
青を基調にした衣裳は箱を持った娘と浜婆だけ。オープニングの時点で、浜婆の台詞と衣裳だけでこの2人の関係を想像できた方がいらっしゃいました。やっぱりプラザ企画のお客様。推理脳…!

この衣裳は前半しか着用しませんでしたが、「虚舟」を語るにはかかせない一着ですね。

【阿呆の乱道/首藤大亮】

黒い羽織に赤を基調としたツギハギ。
トレードマークの赤の襟巻と首飾り。パンツは印象的な柄ですね。

色んな赤を入れたくて、同じ赤でも明度の違うものを使用しました。
羽織の梅の刺繍は、さきほども出た「刺繍パッチ」。便利~。
インナーはノースリーブなので涼しくてよかったそうです。

パンツが一見するとアニマル柄っぽくて、見ようによっちゃヤンキーに見える…?
これ、中盤から箱を持った娘も同じ柄の服を着ることになるんですけど、PFの又吉からは「夜中のドンキ」と言われましたね。
でも、のぶりんがおじいちゃん役で同じ柄の衣裳を着用してもヤンキー感はでなかったので、最終的に「ヤンキーに見えるかどうかは髪色と顔の問題」と結論づけました。
乱道、黒髪にする説もあったんですけど、演出的に地味になりそうだったのでそのままの髪色で演じてもらいました。

阿呆のわりに顔がきれいすぎたので、後半戦からそばかすが追加された乱道。日に日にそばかすが濃くなっていったので、照明の中で見た時ちょっと笑ってしまった。
鼻水を書き足す案もあったけど、不採用にして本当によかったです。
かっこよかったね、乱道。

明日も衣裳のご紹介です。
つらつらを書き綴っていきますので、暇なときにでも読んでください。手縫いが多かったので、衣裳班全員、親指が固くなった公演でした。
18周年記念の他の公演に比べると、衣裳数はそんなになかったねっていうと、ぐっさんに「リトルウェッジと比べないで!」と怒られます。そう、あれが規格外だっただけ…。

また明日!