kimitojacuzzi Anniversary

水戸を中心に活動するキミトジャグジーの記念ブログ

おもいで-クラシックバージョン④-

クラシックバージョンを振り返るのも今日でラスト。
舞台は終盤。惨劇の果て。

店長との金銭目的での不倫がばれ、チーフに殺されそうになるところを回避した柚子。
このレストランはクズばっかり。
鼻血はテーブルに仕込んであった血糊皿から。
チーフの衣裳は替えがなく、汚れると洗う→アイロンで強制的に乾かすしかないので、できるだけ汚さないように、でも大胆に腹を刺す。
血糊でハサミがすべるすべる。

柚子の逆襲。
ゴミ箱に顔を突っ込まれた事を根に持っていたので、フェルメールの「牛乳を注ぐ女」を意識しながらチーフにゴミをぶっかける。
マックのゴミはちゃんと洗っていれてあります。
匂いがでちゃうからね。

この惨劇の原因が、店長が骨董屋で買ってきた呪いのトランプなんじゃないかと気付くシーン。
みんなの復活の仕方も、ナイトメアと差があります。
照明の色レベルもクラシックは抑えめ。
今回、ラストシーンで悪魔がドアを叩くんですが、その音のためにスピーカーをひとつ、客席の横に仕込みました。
なので、結構ビクッとしてくれた方もいらっしゃるんじゃないでしょうか。
音の出る方向って大事。
そういうところを、なるべく丁寧に作っていきたい所存。

元に戻った世界は、いい感じに狂ったまま。
チャイムの音で幕。なんでこれ、カメラ目線の人いるんだろ。不思議。

ラストの解釈も、ナイトメアとは違く作りました。
結果、だいぶ雰囲気が違く作れたので一安心。

演じ分けって、まったく役の性格を変えるか、演技のレベルを変えるかになってくると思うんですが、どっちも試せたのは良かった。
演出目線で言わせてもらうと、役者のうまい、うまくない、得意、下手、できる、できないが露になった、ちょっとこわい作品だったなと思います。
ひとつの芸を磨き抜くか、まだまだいろんな面を引き出していくかは役者それぞれ。

舞台上ではぶん殴り合った柚子と晶。
2月の朝が寒すぎて、お互いで暖をとる。
寒い寒い言ってたら、メンバーにうるさいと怒られた2人。しょんぼり。

次に思い返すのはナイトメア。あれはまさに悪夢。
もうしばらくお付き合いくださいませ。