kimitojacuzzi Anniversary

水戸を中心に活動するキミトジャグジーの記念ブログ

衣裳記録⑦-エヴァ・コーザ-

衣裳記録⑦。
一週間更新しましたが、まだまだ先があります。むしろまだ折り返してもいない。それがリトルウェッジ。

エヴァ/鈴木 千慧】

ちーちゃんエヴァ。一見シックに見えて、よくよく見ると衣裳班の性癖が詰まった一着。
こんな衣裳を着てくれる女優さん、田口さん以来だったんでだいぶ詰め込みましたね。
稽古場ではエヴァっさんと呼んでいました。江幡さんみたい。

あえての髪飾りなし、ぴったりとしたワンピースと鎖のハーネスベルト、繊細なフリンジがあるストール。裾にはエヴァの十字架。
まわりの衣裳が装飾が多いので、彼女がひとり立っているとすごく洗練されて見えました。
演出的にもエヴァはとにかく「集団の真ん中にいるけれど、ずっと異質な存在」にしたくて、ちーの持っている「ただ者じゃねえ雰囲気」と「なんかやらかしそうだな、この人」っていう感覚がぴったりマッチしたんじゃないかと。

もともとこの役は「神父」という役で初演版では首藤くんが演じていたけれど、女性に変更されてだいぶ雰囲気が変わった役になりました。
聖母のようだけど、終盤の「ひとりぼっちはさみしいわ」と涙を流す少女性。
脚本上、「美しい女性」との表記があったし、エヴァの役割とかセリフ回しを考えると、ちーちゃんのハマリ役で当たり役って呼んでいい役なんじゃないかと勝手に思っております。

ちーちゃんのおしゃれポイントはストールの柄。でも、みんなよく見て。この計算されたハーネス。そして、胸元のタトゥー。盛り込み過ぎだよ、エヴァっさん!

終盤、エヴァとハナの中身が入れ替わるシーンがあったので「わたしたち、入れ替わってるゥ~!?」ってネタを二人でよくやってたんですけど、ぜしが隣にいると「前前前世」を歌ってくれるんですよ。
本番前に女子楽屋でやっていたら、今度はかんたが歌いだして、「こりゃあ、夫婦は似るって説、本当かもしんねえぞ…」と思いました。

駒ちゃん演じるエヴァ過激派修道女と。
少女と女性という雰囲気がいいね。次のループでは幸せになってください。

 

【コーザ/疋田 誉人】

白のショールカラーベストとスーツパンツ。似合う。
汚したら火炙りというお触れがでてたので、大事に着てくれました。
ホホジロの時も思ったけど、たかひとはディズニーの王子様の体してますよね。
衣裳班はこの靴はたかひとサイズだからってずっと思ってたけど、まさかブカブカだったなんて…。言えよ!!怪我するだろ!!

一見軟派な感じに思えて芯の通ったいい男。
たかひとにはずーっと性格の悪い役をやってもらっていたせいか、たかひとのお友達から「性格のいい役も似合うと思うんです」と言われていたので、ようやくたかひとのお友達との約束を果たせた気がしている。

コーザのハーネスは後ろ姿がかっこいい。
友美がたかひとの体に合わせて調整してくれたのでジャストサイズ。

コーザの剣はクダンに比べて細くておしゃれ。国王軍の剣なのかな。リトルウェッジの世界でいうと、都会的な剣らしい。この世界の都会ってどこ?王都?

初演版のコーザはカチッとした黒コートを着ていて、バチバチの軍人というイメージだったんですけど、再演にあたりコーザの性格がだいぶ柔らかくなったので衣裳も大幅に変更しました。
初演版のコーザは理由を言わずにハナを部屋に閉じ込めていたのでハナは彼を毛嫌いしていたのですが、再演版は仲良しでしたね。でもこれも、河原さんの「幼馴染の距離感をもっと出した方がいい」というアドバイスでだいぶ変わった気がします。

自分が舞台に出ちゃうと細やかなところまで演出の目が届かない時があるので、演出助手がほんまもんの演出さんだったのも、リトルウェッジの強みだった気がします。

お二人とも、とても華麗でした。ありがとうございました。

明日は神と悪魔をご紹介します。
まだまだあるよ!!リトルウェッジ村のお衣裳!