kimitojacuzzi Anniversary

水戸を中心に活動するキミトジャグジーの記念ブログ

衣裳記録⑧-ビッコ・パック-

衣裳記録⑧。今日はビッコとパック。神と悪魔の共演。

【ビッコ/大内 真智】

まともさんっ!!Wow!perfect!

ドロップショルダーのシャツに、チェックのパンツ。サスペンダーに帽子。「力を失くした神様」という設定だったので、全体的にツギハギがしてあります。
このツギハギがアクセントになってて、まとまりがありつつ可愛らしい衣裳になりました。
すこしだらしない着こなしは、まともさんからの提案。
まともさんは舞台の全体を通して、演出がそのキャラをどう見せたいかっていうのをすごく考えてくれて、個人的にもたくさんのことを学ばせていただきました。

パンツの後ろのツギハギはポケットになっています。色んな柄があって、見た目にも楽しいお洋服。少しだけマットさんも意識しました。

首のリボンは大きめに。早替え用に見えない部分はゴム仕様になっていてパッとかぶることができるんですが、ゴムの最終調整はまともさん本人がやってくださいました。
河原さんだけでなく、まともさんにまで針を持たせてしまった…。くそっ、くそっ。

 

実は腕とパンツに「本来の十字架」がついていて、ツギハギで隠れています。なんとなく、力を失くした神様を示唆する感じ。バーン!と大きく出すのではなく、衣裳班の遊びの部分。気付いた人だけ・衣裳解説の時だけ「ははーん!」となるくらいでいいんです。

ビッコのトレードマークは帽子。初演版でもかぶっていましたね。
打ち上げでぜしくんが言っていたのですが、帽子をかぶっている役だとどうしても照明で表情が見えないシーンがあるけれど、まともさんは各所シーンでちゃんと表情が見えるよう演技をしていて、「さすがプロ」だと感じたとか。

大切な作品をまともさんに出演してもらえるなんて、夢のようでした。
まともさんは「ジョージくんとひかり先生のダンス」も客席でにこにこしながら見守ってくれていました。まさかその1年後、一緒にお芝居ができるなんて。
大学生の中には直々にまともさんから演技を教えてもらっていた子もいるので、一生忘れない方がいい。本当に、マジで。

稽古場・演技・衣裳・メンタル面でも、本当にお世話になりました。みんなまともさんとビッコが大好きでした。

【パック/山口 里美】

妖精パック。初演版から続投の山さん。
ドット柄のシャツにストライプのパンツ。そしてふわっとした羽根。
パックは一匹でも妖精として成立してて、物語中盤で「森の木霊たち」がワーッ!っと出てきた時に親玉に見えるような衣裳にしました。

白のウィッグ。前髪パッツンにするの珍しいなと思ったら、自分で切って失敗したと言っていました。でも、このパッツン感がかわいかったです。

羽根。良く見ると細かい細工が。
黒×黒だとACM劇場でどのくらい見えるか分からないのですが、神は細部に宿るというので、衣裳班はこういう部分を丁寧に作っていきたい。
元々は黒のチュールスカート。それを半分に切ってジャケットに縫いつけました。動くたびフワフワしてて、山さんの動きがより大きく見えて良かったです。

初演版の羽根は何故かLED内臓でダンス中光ってた。何、その技術。
パックの笑い声、16年前は「きゃははっ」だったのが、今回は「ダーッハッハ!」になってて、貫禄でたなぁと思って見ていました。
衣裳作業はお互いLINEで励まし合いながらやりました。辛かったねぇ、今回は。あ、毎回か…。


さて、これで全員揃ったかな。
キャスト全員出揃ったっていうのに、まだ折返しにもならない。不思議。12人しか出てないのに…。
明日はクダンとハナの本衣裳のご紹介です。また見に来てね。