kimitojacuzzi Anniversary

水戸を中心に活動するキミトジャグジーの記念ブログ

衣裳記録⑬-森の木霊たち1-

衣裳記録⑬。おそらく、今日でようやく折返し。
本日はハナの恋を祝福しに来てくれた森の木霊たちの衣裳をご紹介します。

木霊たちはパックに呼ばれて舞台奥からワーッて出て来るんですが、舞台監督のホラグチさんのツボにハマったらしく、ずっと「なんでだよ」って言いながら笑ってた。
私は木霊たちが出ている時は台上に移動してしまうんですが、お客さんもみんなニコニコしながらこのシーンを見てくださって、嬉しかったな。

木霊たちにはキノコの精と花の精がいるらしい。へえ~。

 

【キノコの精A/みっきー】

みっきー木霊。木霊は白×黒で統一しました。
キノコか花かの違いは、帽子で見分けるそうです。
ボーダー・ストライプ・ドットのお洋服をかき集めて作りました。このまま子ども向けのお芝居とかもできそう。
よくみると、靴も作ったのか!すごいねぇ~!

みっきーの衣裳は後ろ姿もパンツにポンポンがたくさんついていてかわいかったです。
大学2年生男子に着せる衣裳じゃないのはよく分かってるんですが、笑顔で着てくれて良かった。

手首飾りはでかいシュシュ。「手首になにかつけると衣裳っぽい」はキミジャグ衣裳班の口癖。すぐ余った布で小物を作りたくなる病気。
木霊たちのダンスも上手に踊れていました。みっきーの結婚式とかに流そうと思います。

 

【花の精A/山根 和珠】

なごみ木霊。
なごちゃんはワンピース型。手も足も長いなごみによく似合っていました。既製品のワンピースをデコったのだけど、ほどよく舞台衣裳っぽくなって良かった。元はギャルが着てそうなミニワンピだったので…。
ワンピースは着替えの工程が少ないので早着換えでは人気なのですが、一度引っかかるとね…。なかなか修正がきかない諸刃の剣、ワンピース。一回脱いで着替えなおし、なんてこともある。

帽子に花びらがついているから花の精。
最初にこの帽子を作った時、花びらが広がらなくて顔が隠れてしまいリテイク。中に針金を縫いこんで、お花部分が開くようにしました。イイネ!

 

【キノコの精B/菊池 知香】

ちか木霊。ボーダーを司るキノコの精。
トップスとカボチャパンツのバランスがいい。このまま教育番組に送りこめそうだ。ね、衣裳映えするでしょう、この子。

ポンポンは毛糸じゃなくて、ボア生地で作ってあります。
見た目一緒ならボア生地で作った方が、費用も作業時間も短縮されるかも。地味に時間かかるんですよね、毛糸でポンポンつくるの。衣裳班にとってはいい収穫。

そういえば、白×黒の服をラボで探してた時に、ボーダーの靴下やタイツがたくさん出てきて、「なんでこんな大量に…?」と思ったら、プラザ企画の「カナリア双生児殺人事件」の時の双子ちゃんの衣裳だった。

ぜったい伝線すると思って大量に買ったら、大事に穿いてくれたのでめっちゃ余ったタイツ。木霊たちで生かせて良かった。
「これ、なんに使った衣裳だっけ?」とみんなで思い出すのも、長年劇団やってる醍醐味ですね。本当に思い出せなくて悶々として、何日か後に「思い出したーー!」って美都子さんあたりからLINEが来ることもある。

以前ブログで紹介した画像だと思うのですがデザイン画はこれです。おおむねデザイン画どおりで笑う。

ちーちゃんが森の木霊たちの衣裳を羨ましそうに見てて、「あー、着たかったんだろうなぁ」と思いました。
確かにこれを着た時の高揚感はすごいのかもしれない。みんな衣裳が支給された時、笑いながら着替えてたし。ひじょうに「劇団らしい衣裳」ですね。

木霊たち、まだまだいます。明日もご紹介します。