kimitojacuzzi Anniversary

水戸を中心に活動するキミトジャグジーの記念ブログ

衣裳記録㉑-魔女たち・祭服-

いよいよ待ちに待った火炙り決行!
処刑のシーンはみんな緊張していましたね。なぜなら、マントで視界が悪いうえ、手持ちの十字架をくるくる回す歌があったから。

 

【ハナ(処刑服)/織笠 裕美】

これはなにも説明いりませんね。ただのワンピースです。
燃やされるだけの服なので、そんなに装飾もいらないだろうと、とてもシンプル。
でも、世界観にあうただのワンピースって、案外ない。
どこかしらレースがついていたり、デザイン性があったり。そういうのはいらない。何故なら処刑されるためだけの服だから。
こういう衣裳を決める時って、一応「処刑 服」「火炙り 着てるもの」とかで検索するんですけど、グロ耐性がないので薄目で調べます。
魔女狩りとかの絵だと、やっぱりこのタイプが多い。袖口がすぼまってるワンピース。裏地がついているので早着替えにも最適でした。

ん?

処刑服を着て舞台に出ると、あとはノンストップでラストまで行ってしまうので、何かあった時のお守り(のど飴)がここに!
このためだけの小さなポケット。
実際必要になったことはないし、本番中はそこにあることすら忘れているんだけど、持っているというだけで安心感がすごい。みんなもどんどん、心のよりどころを作って行こう。

 

エヴァ(祭服/鈴木 千慧)】

本気を出したエヴァっさん。祭服version。
みんなの祭服はグレーだけど、エヴァだけ漆黒。
祭服も肋骨つき。

それにしても、衣裳記録の写真完璧だな。キミジャグへの順応力が高すぎる。普通は「え?え?ポーズとるんですか?」ってなるものなんですけどね。

「こいつが魔女だ、リトルウェッジの魔女だ!」ってクダンがタイトル回収したあと、あれだけ目を合わせて会話をしてくれていたエヴァが、ハナを一瞥もせずに奥に歩き出すんですよ。
あー、これがエヴァっさんの覚悟か、と胸が熱くなりました。

ちーとは稽古場で演技プランの話はもちろんしましたが、あとは稽古をしながら、実際に動きながら、お互いの芝居を見ながら詰めていきました。
一度決めて何週か練習したシーンでも「こっちのほうがかっこいい」となればすぐに応変してくれたのも心強かった。

この十字架…!本当に縫いにくかった。これは本当に総出で縫いました。
並縫いと巻きかがり縫い、どっちも試した結果、並縫いだと端が浮いてきてしまったので、巻きかがり縫いで処理してあります。

 

【参列者】

ハナの処刑に立ち会った人たちが着ている祭服。
「祭服が配られた」って台詞があるから、教会からの支給品だと思います。
ちょっと光沢のあるグレー。日暮里の戦利品。軽い生地で縫いやすかったそうです。

後ろ姿。フードかぶると、本当に中身が誰なのか分からない…。ひと夏、一緒に芝居をした仲間なのに…!
デザインはけっこう初期から決まっていたけど、「どう作るか」「どの生地にするか」でだいぶ悩んだ祭服。
演出上【絶対全員同じ】にしたかったのですが、これだけの数、同じものを作ったのは初めてかもしれない。

肋骨のアップ。キチキチにするとセクシーになりすぎてしまうので、いい感じに弛ませてあります。武器がひっかからないか心配でしたが、大丈夫でした。

こうやってみると、本当に頑張った。この夏。

明日は、黒幕の最終形態・そして徐々に色が変わった衣裳をご紹介したいと思います。また明日!