kimitojacuzzi Anniversary

水戸を中心に活動するキミトジャグジーの記念ブログ

台詞がない時の話

気付いたら本番まで一ヵ月、とっくに切っていた。

さすがにもう台本を持っている奴はいない。
だいぶ体が自由になって、「台詞がない時、どう動くか」を考える段階になりました。
【台詞がない時ほど、役の関係性を見せるチャンス】と教えてくれた演出の方がいて、実際に演出をとる側になると、確かにそうだな~と思います。

誰かがしゃべっている時に、ふと目を見合わせる後ろの2人は信頼関係があるのかな、とか、ガヤシーンで近寄る集団は普段仲がいいんだろうな、とか。
自分の台詞に夢中になるとあまり意識できないところではありますが、「リトルウェッジの魔女」に出演してくださった真智さんは稽古の序盤からこういうお芝居を細かくやっていたので、最近演出にも積極的に取り入れています。

何気ない後ろの風景にも情報をいれるかどうか、演出さんの好みもあると思うけど、台詞だけをおっちゃうと脚本の主題しか伝わらないので、脚本に書いてある事の深堀をするのが自分の仕事なんじゃないかな、とぼんやり思っています。
三池さんのお仕事は丁寧なので、主題だけでも充分人間関係は伝わる脚本にはなっているのですが、日常芝居とか、脚本をまだ書きなれていない方のお芝居をやる時は、演者側で取り入れてみてもいいのでは。
手持ち無沙汰にもならず、演技上手い人に見えるかも。

稽古が過熱しているので、最近の楽しみは日曜のカレー。みんなで食べるともっとおいしいね。
雑談はもう、こういう時間を作らないとできない…。

カレーが血肉となった芝居、「虚舟」詳細はこちら。

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