本番も近くなってきたので、本日は「虚舟」に出演するキャストさんたちの好きなところを書いていきたいと思います。「ここ…、ここ良いから見て…！」という気持ちもこめて。
のぶお。のぶりん。分かりますか、この体のひねり。
のぶおが今までどこで演劇の勉強をしてきたかというのがしっかりと伝わる体の使い方。
ラクをしないで、持てるもの全部使って台詞を喋るということができる役者さん。
彼のダイナミックなお芝居は、キミジャグのお客様にも人気がありますね。
ひとつひとつの台詞を考察して大事にしてくれるので、彼の演技に目を奪われるシーンがたくさんあると思います。
ちーちゃん。華のある役者さん。
ここまでキミジャグの台本にすぐ馴染んだ人も珍しい気がします。ファンタジーって、やり切らないと恥ずかしい感じになってしまうんですが、彼女は「ど、どこまでいっちゃうの～！？」っていうところまでやり切ってくれる。気持ちがいい。
分かりますか、この睨みかた。
対面して睨むんじゃなくて、肩越しに睨むという、往年の女優さんのような艶っぽさ。これ、なかなかできないのよ～。破天荒にみえてちゃんと計算しているところにも、色んな演出さんが自身の舞台に立たせたいと思う気持ちが分かります。
ぐっさん。やっぱり天才だった。ぐっさんに関してはこれしか言葉が出てこない。
人生の半分以上一緒にいるので、だいたい何を考えているのかは分かるし、ラインをしようとしたら向こうから同じ内容のラインが来るのは日常茶飯事だし、自分の半身のような感じなんですけど、演技に関しては「想像のナナメ上にいって、そこから上昇しだす」感じ。
安島くんがジョージの時に「演出が想像もしない役作りをする」的なことを言っていましたが、まさにそう。
家に帰ってからも、お風呂に入っても、布団に入っても、ぐっさんの芝居が頭から離れず、ずっとニヤニヤしてしまう。あの爆発的なセリフ回しは何なんでしょうね。共演者としてのみこまれないよう気を付けないと。
友美。
キミジャグの準レギュラーになりつつある彼女ですが、今回はすごいぞ！！友美ファン必見！！いつもかわいい友美ですが、「虚舟」はカッケエ！！
見て、この表情。表情がすごくいい。お客さんとして見たい。舞台上での所作が丁寧で、かみてからしもてに歩くだけなのに「精霊かよ…」と思ってしまう。
私は演出の前に彼女のいちファンでもあるので、友美のシーンをずっと見ていたいなぁと思っています。
誉人。三池さんがお気に入りのキャラクター「物部天獄」という役を演じます。
物部天獄は都市伝説に出て来る架空の人物。気になる人は物部天獄で検索して、彼の都市伝説を読んでから「虚舟」を見ると、より面白いかもしれません。
彼に関しては「詰め込んだなぁ！」と思います。演出がどれだけ詰め込んでもそれを体現できる役者さんじゃないと意味ないんだけど、ちゃんと体現してくれるのが誉人。
見て、この体勢。相手のここまで踏み込めます？踏み込めるんですよ、誉人なら。
この一歩で一枚絵としてのセクシーさが出る。あと顎のライン。左手の置き場もいい。
最近また筋肉がついて、女性陣のこともひょいっと持ち上げられる。急に持ち上げられると下腹部がヒュンッ…てするから、予告してから持ち上げて欲しい。やはり筋肉。筋肉は裏切らない。
この写真、後ろでちーと友美とぐっさんが腕組みをしてシーンを見ているんですけど、分かりますかね。
そう、みんなこうなってしまう。「しんどい…好き…」って気持ちで見てしまう。乞うご期待。
大ちゃん。
最近では珍しい役どころかもしれない。18周年記念公演でやった役は上田（ジャンキー）→ロキ（陽キャ）→クダン（人類最強の傭兵）→首藤（いじめっ子）とつよつよの役が多かったので、記念公演あたりからキミジャグを見始めた方には新鮮なんじゃないかと思います。
こういう役もできる。そう、看板ならね。
キャスト不足でどうしても彼には大変な役ばかりお願いしてしまうんですが、しれっとやってのけるのがかっこいいよね。あと、役を自分の友達みたいに話してくれるのもいい。「あいつ、こういうとこ優しいんだよ」みたいに。
真智さんも自分の役を「あの子」って言っている時があって、客観的に自分の役を分析できてるってことなんじゃないかなと思ってます。確信ではないけど。
残り少ない稽古の風景を見て、いい役者さんが揃ったな～と感慨深いです。
ここから先、また新しい役者さんと出会って新しい作品を作ることになるだろうけど、「虚舟」に関してはベストなキャスティングだったんじゃないかな。
本番が目前に迫って少々センチメンタルになってしまっていますが、このまま最後まで突っ走りたいと思います。
結局は、華！自身を咲かせることができるかどうか！「虚舟」詳細はこちら！
