kimitojacuzzi Anniversary

水戸を中心に活動するキミトジャグジーの記念ブログ

衣裳記録9 -おとしゃん・おかしゃん-

本日は、謎が紐解かれはじめる後半付近に登場したくくりの両親の衣裳をご紹介します。くくりはおとしゃんとおかしゃんと呼んでいましたが、「父と母の可愛い呼び方は」と聞かれ答えたら、そのまま役名に採用されていて震えました。こういうところ、すごく怖い。

作家が名前に執着がないから、なんとなく口に出した名前がそのまま自分の役名として採用されてしまうキミジャグ。「ジョージくんとひかり先生」とかね。

【おとしゃん(伊邪那岐)/林信希】

くくりのおとしゃん。多くの神の生みの親。下界をかきまぜたという天沼矛(あめのぬぼこ)もちゃんと持っていますね。
舞台上では彼らが伊邪那岐伊邪那美だと語られなかったのですが、天沼矛を持っていることで気付いてくれたお客様もいらっしゃってよかったです。
台本上も役名は「おとしゃん・おかしゃん」だったのですが、のぶりんや誉人、ちーちゃんが「カグツチが…」とか「ヨモツシコメが…」とか話してて、知識があると何倍も物語が楽しめるってこういうことが、と思いました。
分からなくても楽しめる仕様にはなっていますが、分かるとそれ以上にクスッとなるシーンがたくさんあったのが「虚舟」ですね。

光沢のある上着に、金銀の服。これは「リライト」という作品をやった時のサイバーギャルという役のワンピースをリメイク。エビちゃんが作った服だから作りがしっかりしていました。

かぶるのではなく、ファスナーで着れる仕様。
これだとお化粧崩れを気にせず着ることができます。まさかサイバーギャルのワンピースが神の衣になるなんて…。あの頃の私達には想像もできなかっただろう。

【おかしゃん(伊邪那美)/鈴木千慧】

くくりのおかしゃん。
黄泉平坂で言い争っていたイザナミイザナギの仲をとりもったのは、ククリヒメという神だったというお話があります。「おとしゃんとおかしゃんがケンカしてるの、うるさいんだけど!嫌なんだけど!」とか言ったのでしょうか。
かたちはおとしゃんと一緒。この上着、よく見ると肩の部分だけがシースルーになっていて、照明があたると肌が透けておもしろい作りでした。

「もう少し神様っぽくしたい」と思い、頭飾りも追加してもらいました。
これだけでなんとなく神っぽくならない?キミジャグ衣裳班の思い込み?
おかしゃんの表情はお客様にはあんまり見えなかったと思うんですが、琴吹ちゃんとは違う慈愛の目でくくりを見つめていて、「ちーちゃんお芝居うまいなぁ」と見ておりました。

ふたり揃うとこんな感じ。待ち受けにすると縁起いいかもね。

明日は、乱道の回想に出てきた村人たちの衣裳をご紹介します。登場時間、10秒の衣裳とかあるので、見て!