kimitojacuzzi Anniversary

水戸を中心に活動するキミトジャグジーの記念ブログ

衣裳記録10 -村人たち-

本日は乱道の回想シーンに登場したハラヤドリの村人の衣裳をご紹介します。
ほんの僅かな時間しか登場しませんでしたが、乱道の誤った判断によって、津波に巻き込まれてしまった人たちです。
乱道が阿呆になる前なので、乱道がみんなに頼りにされているのが切なかった。

この着替えが一番の早着替えだったんじゃないかな。実際、一度だけ誉人と山口が間に合わなくて、ちーちゃん一人に任せた回があった。
シーンとして成立していたのでお客様は気付かれなかったと思いますが、演出として反省です。
一人で場を繋げたちーちゃんに拍手。あと、3人いるはずの村人が1人しか出なくても焦らなかった首藤くんにも拍手。
あとで聞いたら、ちゃんとちーちゃんも首藤くんも心臓バクバクだったそうです。

【村人A/疋田誉人】

村人たちは赤よりの紫の着物。
この着物は袖丈を出すことを優先して全体の形を確認せず完成としてしまったことにより、海外のB級映画の着物みたいな形になってしまった。
作業量が多すぎて衣裳班が冷静な判断ができなかった証。そんな証を背負わせてしまって、ごめん、誉人…。
誉人優しいから、袖の部分を隠して写真撮ってくれている…。
原因として、「衣装パレード」を時間をとってちゃんとやらなかったせいです。衣装パレードっていうのは全部の衣装を着て、演出がOKを出す日のこと。
いつもはちゃんと日にちを設定しておくんですけど、失念してしまった。
19年目になっても反省点や改善点がたくさん出て来るので、ここ最近山口さんと悔しがったり過去の自分たちを責めたりしています。
すまん!誉人!でも紫似合ってる!!

村人たちはお揃いの手ぬぐいを持っています。
この手ぬぐいの生地は偶然ラボから出てきたやつですが、紫だし量もあって良かった。
反物状で出てきたのですが、いつからこの手ぬぐい生地がラボにあったのかは誰も分からない…。こわ…。

【村人B/山口里美】

ぐっさん村人。
その恰好で生まれた?っていうくらい似合ってますね。浜婆でハケてきたら自分の場所で浜婆を脱いで、着物を着やすいように持って待機してくれている友美のところに走っていく山口さんを何度か舞台裏で見かけました。
その必死な表情に、全然話しかけられなかった思い出。

早着替えの一番の敵は「ウラオモテを間違えること」だから、養生で「まえ」って書いてあります。
でも山口さん、人が衣裳に養生をつけていると「お客さんに見えたらどうすんだよ!」ってめちゃくちゃ怒るんですよ。これは審議ですね。

【村人C/鈴木千慧】

ちーちゃん村人。これは「THE・村人」。
本役も併役もめちゃくちゃ楽しんでやってくれました。
ちーちゃん村人はその後のシーンの兼ね合いから、本当に出番は10秒ほどだったんですが、そこでいかに役を生きようか考えていて、(ハジケリストは伊達じゃないな…)と思いました。

琴吹ちゃんのインナーカラーも見えないよう、ちゃんとしまってあります。手ぬぐい便利~。

この3人、並んで写真撮っておけばよかったなーと、とても後悔している。せっかく紫の着物をグラデーションで選んだのにもったいなかった。
多分舞台写真には全員並んでる写真があると思うけど、照明が入ってない生の記録はきちんと撮っておくべきでした。私のミスです。

18周年記念公演が始まった最初の頃は出来ていたことが、最後はできていないということが多々あって、スタッフさんに迷惑をかけたところもあるので、ちゃんと反省しながら次に備えたいと思います。

「でも次の公演から、のえがいるから」「うちらを正気に戻してくれるのえがいるから」「無理なスケジュールを組もうとしたら、次はのえが止めてくれるから」と、新人にものすごいプレッシャーをかけているキミジャグ。ダメな先輩たちでごめんなぁ…。

衣裳紹介も残すところあと少し。明日は天獄さんに外法をかけられたみんなの衣裳をご紹介します。