kimitojacuzzi Anniversary

水戸を中心に活動するキミトジャグジーの記念ブログ

怖い話の稽古場

題材が怖い話の稽古場は、いつもとちょっと違う雰囲気。
普段は「間を詰めろ!」のキミジャグですが、今回は間をすごく重視しています。間は便利。間を味方につければ気持ち悪い雰囲気を出すことも、なにか思惑がある芝居をすることもできる。
でも、「間をとる」ってお客さんがみーんな自分に注目している時だけつかえる技だと思ってます、個人的に。
誰も自分を見ていない中、間をとったら、それはただのミスに見えちゃう。間をとる芝居の前に、まずは視線を集める。できるかできないかは本人の力量次第だけど。

さて、台本が配られ、次の日から立ち稽古が始まるのがキミジャグ。本当は、あと2・3回本読みをやりたいところですけど、夏の火照りが残っているので体が動きたいと言っている。

まだ台本を持っているから自由じゃないけど、とりあえず初見の印象を舞台にのせてみる。これをやると、役者さんが最初に自分の役をどう解釈したかが見えてくるので、方向修正が早めにできます。本公演とかではやらないけど、芝居自体が実験的な内容なので、方向修正は早い方がいい。

で、タイトルが「劇団であった怖い話」だから、内容もホラー寄り。物語のなかでSEで物音を出すところがあるんですけど、まだ音響機材を持ち込まず稽古をしているので、SEは美都子さんが実際に壁を叩いて出してくれてるんですね。
美都子が「ドンドン!」と壁を叩いた瞬間、山口さんがその音に本気でびっくりして「オヒャッ!」みたいな悲鳴を稽古中にあげたんですけど、その瞬間ひんやりしていた稽古場に笑いが戻りました。人が本当にびっくりした時の声、おもろ。
なんか、物語に入りこんじゃっていたらしいです。しかもその反動で腰を痛めたらしい。すごい素直な体じゃん。
これを見て、「今回のお芝居、大丈夫かも」と思いました。
怖い話が苦手な皆さん、あんまり気負わずお化け屋敷感覚で来ていただいて大丈夫です。声出しも、キミジャグ側としては気にしません。

客演の誉人と友美。安心感。
オムニバス方式で物語が進んで行く中、この2人が主役になるお話もありますので、お楽しみに。
それでは、また明日!