今日も実験報告。本日は会場全般について。
今回の会場。入るとこんな感じ。
ポスターをたくさん印刷してバチバチに貼り付けました。ハイになって、みんなで貼り続けたポスター。計480枚あります。
途中から誉人がポスター番長となり、いい感じに仕上げてくれました。まるで職人のようだった。
風さんは壁に物を貼るのは禁止なので、テープ付養生シートと言われるもので壁を保護してから貼り付けてます。
こんなやつ。でかいものの塗装する時に使う。これを天井からビャーって伸ばすだけだから、仕込み自体は楽でした。バラシもシートごと剥がすので一瞬。
このように、壁の保護と実験室のような閉鎖された空間づくりを目指した結果、三池から「頭の悪い高校の文化祭」と言われた。し、し、失礼だよ!!こういうとこ、相容れねえなぁ!
上手と下手の壁に装飾をしたのは、照明の反射を抑えたかったからという理由もあります。
これは風さんでやった「ジョージくんとひかり先生のダンス」照明。
灯体のクセとかレベルもあるんですけど、地明かりがすごく生っぽいのが分かりますかね。あと、壁に反射している。作品自体が生っぽい芝居だったのでこれはこれで良かったのですが、映像と写真を見ると照り返しが強かったイメージ。
スポットもこれくらい絞っても、まだ壁に反射している。壁が白いからある程度は仕方がないんですけど、なるべくここを抑えたいなと思いました。
で、こう。壁の照り返しをすべて嫌えなくても、舞台装置として絵になる感じ。風さんに慣れてきたのもあり、どこにどの照明を吊ればこうなるというのは分かって来たけれど、めんどくさがらずこういうのをちゃんと作っていきたい。表現の一部としてね。
ファンタジーだと「閻魔の花嫁」という作品は壁にタペストリーで装飾をしたんですけど、これもこれで良かった。
「深海のパレード」は壁フラッグ。青照明を全体に当てて海の中にしたかったので、逆に壁の白を活用した感じです。
作品にもよるし、持っている照明や仕込み時間でやり方が変わってくるかと思いますが、「劇団であった怖い話」の照明はスタッフののえちんと舞台監督のホラグチさんの力もあって、とても想像に近い照明ができました。自分よりものえちんのほうが自分の頭の中を分かってくれていて構築してくれるという心強さ。他の演出さんに羨ましいと言われたときは謙遜せず、めちゃくちゃのえちんのことを自慢しています。
毎回完成度とか美しさを更新していって、「自分の理想とする完成系」に手が届くとき、キミジャグがどんな作品をやっているのかが楽しみです。照明は特に現場に入ってからじゃないと分からないことが多いから、できるだけ時間をとりたい。
【おまけ】
風さんは入口に大き目のガラス窓があって、毎回ポスターを貼らせていただいています。
いつも目張りしてからポスター貼ってない!と気付くのですが、今回はちゃんと目張り前に貼ることができました。
駒ちゃん&のえちん共同作業。尊い~。
よく見ると、メインのチラシの写真が入れ替わってて、全キャストの写真が使われている。デザインのソラノさんが全員分つくってくれました。
なんかもう…、みんながみんな頑張っていたね。
自分ができることのなかでどれだけひとつの作品を底上げできるかって考えてくれていて、もっと自分も頑張らなきゃなぁと思いました。
明日は舞台の裏側のお話し。みんなが大好きなタコ部屋山口さん、今回もいました。また遊びに来てね。
この写真、いいなぁ。