最初に台本が配られたのが、2019年10月。
2020年3月、コロナ禍により延期。
同年5月、またしてもコロナ禍により延期。
「深海のパレード」が辿ってきた道のりは結構険しい。
これだけ年数が経つと、団体としても色々あるわけです。酒の席でしか語れない、色々なことが。なので、キャストや特別企画等、当初予定していた公演内容とは幾分違った形でのお披露目となります。
が。
ここがすごく大事なんですけど。
《違った形》というのは悪い意味じゃなくて、このコロナ禍を経て勉強したこと・新しく習得した技術が色々あって、それも上乗せしてお届けします、という意味です。
《今いるメンバーで最高のものをつくる》のは当たり前なんですけど、なんか今回はすごーく遠いところまで旅ができそう、という感じ。
これって、誰が入ったから、誰がいなくなったからの話じゃなくて、タイミングの話だと思うんですね。
心の中で、烏野高校バレー部・元主将・田代の「チャンスは準備された心に降り立つ」というハイキュー!!の名台詞が繰り返されているわけです。
そしたら私たちは「今だ！今行くんだ！これがチャンスなんだ！」って続くしかないんですよ。ハイキュー最高。
だから、2020年の私達もきっと最高のものが作れたけど、2023年の私達もだいぶすごいぞ、と。
手始めに演出班が取り組んだのは、脚本の改訂。
表紙に2023年ver.の文字が。
キャスト変更により見せ場が変わった部分や、より伝わりやすい台詞に変更になった部分があります。
なので、現在は変更前の台本と変更後の台本の2冊使いで稽古を進めています。
どうしても、テクニカルな面は前の芝居からひっぱってきた方が早いから。とはいえ、どんどん上乗せしていく作業は楽しいです。
ファンタジー作品はね、正解がないからいいですね。作業量がすごーく多いけど。
