kimitojacuzzi Anniversary

水戸を中心に活動するキミトジャグジーの記念ブログ

前の演出のはなし

再演ものの照明を考える時は、一応過去公演の写真を見返します。

わあお。懐かしい!
前の「リトルウェッジの魔女」の演出は、実質私ではなかったので、照明の好みや演出方法の違いがある以上、「前回の公演をなぞる」ということはしないのですが、やはりキミジャグの作品である以上、前の演出の意も酌むべきなんじゃないかと思ったのですが…。

これだけ時間が経ってると、演劇の当たり前もだいぶ変わってるんですよね。
自分たちができることも前とは比べ物にならないし。
16年前の自分たちの強みといえば、怖いものがなかったところ?悪く言えば勢いだけで成立させようとしてたところがあったし、良く言えばめちゃくちゃ熱っぽいお芝居だったなと思います。何の知識もないくせに音楽劇に手を出して…。今の私だったら、あの頃の自分たちを叱り飛ばしてると思う。

でも、自分の演技もそうなんですけど、あの時代にしかできなかったとこもたくさんあって、演出プランを練っていても「これ、本当にあってる?」と不安になります。
そもそもあの頃演出をやっていた彼は、演出プランなんて練っていなかった気がする。だからこそ出せた熱だったのかな、あれは。
ベッドシーンで「真夏の夜の夢」流したいとか言ってたし。演出プラン練ってたら、そうはならんやろ。

色々悩みはしましたが、演出プランはあったほうがいいし、今の私には音響さんだったり照明さんだったり守らなければいけない存在がたくさんいるので、行き当たりばったりの演出はできない。ひとつひとつをちゃんとやりつつ、昔の演出に負けないよう、新しい「リトルウェッジの魔女」を作っていきたいなと思います。

たけプー!かっこよ!

過去公演の写真をみると、昔の自分たちが縫った衣裳が下手くそすぎて、ずっと笑っていられる。でも、下手くそなりに一生懸命作ったよなぁ。またあと10年くらいしたら、今の自分たちの衣裳も「下手くそだなぁ!」って笑っているのかしら。


キミジャグの最新作は16年前の作品の再演!
詳しくはこちら。

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